冷たい雨

雨音も
風の音も聞こえない
孤独と
焦燥の闇の中
あの日から
止まったままの時間は
伸ばした指先の
微かな光さえも
飲み込んでゆく
やわらかく降る雨は
憂いも 嘆きも
洗い流さず
ただ、しとしとと
冷たい涙を
落としつづける













2007年02月12日(月)
↑ Top