diary

2007年05月19日(土) 卒業

去年の6月に、1年つきあってた彼氏にふられて失恋した。

この1年、もがいたりあがいたり開き直ったりしながらやってきた。どうやったら嫌いになれるのかなあとか、どうやったらあきらめられるのかなあとか思ってた。なんとか忘れたいと願ってた。「別れて良かった」って思いたいために、がむしゃらになってみた時期もあった。

その一方で(未練たらしくってかっこ悪いから誰にも言わなかったんだけど)どうにかして戻りたいと願っていたし、いつか戻れるんだと信じていたかった。

今年の1月くらいまでは、はっきり言って元彼からはウザがられてたと思う。私が電話しても出たり出なかったり。酔っ払ったら気まぐれに電話してきて、言いたいことだけ言って切るみたいな感じだった。それでも電話がかかってくるのは楽しみで、ほんのちょっとでも話せるといいなあって思ってた。

2月になってから、私から電話かけなくなったら、ぱったりかかってこなくなった。

5月になって、なんとなーくひさしぶりに電話してみたら、電話がかかってくるようになった。あんなにウザがってたくせに、急に態度が豹変していて、なんだか妙に親しげな感じ。ひさしぶりに会おうみたいな雰囲気。

そのとたん、急に気持ちが冷めた。
ものすごく引いた。
なんだこいつ、って思った。
なんでこの人のこと好きだったんだろう?ってほど冷めた。

私がいくら「会いたい」って言ってもいやがってたくせに。この1年、さんざん邪険に扱ってきたくせに。なんだよ。人の気も知らないで。そう思った。でもあまりの予想外の展開に私自身、びっくりしてるだけかもしれないって思って、あえて何も言わず、適当に話を合わせておいてみた。

それからも電話がかかってきて、男がいるのかとか、こっちの気持ちを探るような様子だった。そのうちだんだん、気持ち悪いとさえ思うようになった。最終的には着信に気付いても、電話に出なくなった。そして今日「さよなら」のメールを送った。

書きながら整理されてきたけど、たぶん、すでに私は失恋から立ち直っていたんだと思う。この1年で、いつのまにかちゃんと思い出になっていて、私の妄想も手伝って、かなり美化されていたんだと思う。リアルな元彼は思い出の元彼とは違いすぎてた。

ふられたときは大好きだったんだよ。本当に。
あんなに悲しかったのに。
嗚咽で吐きそうになるほど泣いたんだよ。
一人で毎日毎日さめざめと泣いた日もあったよ。
枕に顔をうずめないと近所迷惑になりそうなほど号泣した日もあったよ。

自分を励ますためにいろんな本を買ったり、日記を書いてみたり、髪を切ってみたり、転職してみたり、部屋の模様替えをしたり、失恋に効く!というありとあらゆることはやったよ。

ある意味で、目標達成。
なのにちっともうれしくない。
もっと達成感があって、気分爽快になる予定だった。
なのに感じるのは喪失感と脱力。

あきらめたいと思ってたし、それを心から願っていたのに、こうして現実になってみると、なんか本当にあの恋が終わったんだなという実感がわくというか。なんだろう。この後味の悪さ。

失恋を忘れたいとかあきらめたいとか、そういう思いとは矛盾するんだけど、たぶん、大好きなままでいたかったんだと思う。あの人はもうどこにもいないんだなあって思うとさみしい。


INDEXpastwill
wo |MAIL


My追加