| * Liberty Bird * | |
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※この日記は2012/05/03に更新しています 忘れもしない、2011年3月11日から一年が経ちました。 今日はバイトが入っていたのですが、1年前と同じあの時間、派遣先店舗で1分間の黙祷を求められました。 求められなくてもやる気満々でしたが。 たった1分間では言い尽くせないものが、込み上げてきました。 あの日、スキーに行ってしまっていた家族と連絡が取れなくなったこと。 電車が動かなくて家に帰れなくなってしまったこと。 ネット上だけでの繋がりとはいえ、東北に住む大切な人たちがどうなったかわからなかったこと。 そんな、不安が。混乱が。 あの日、何とか確保した中野のビジネスホテルの部屋のTVから延々と流れ続けていた赤い炎。 日本列島を囲む大津波警報を示す線。 繰り返し繰り返しやってくる揺れ。 繋がらない携帯。 そんな、恐怖が。 それと同時進行で崩壊していった一つの人間関係、と。 その後にやってきた、食料品・日用品が手に入らないという事態。 目を閉じると蘇ってきて。 少し、泣きました。仕事中ではあったけれど。 被災地の人間でも何でもないわたしがこれなんだから、たった1分間じゃ言い尽くせない、そんな感情に襲われたわけだから。 きっと、実際に被災した人からしたら、1分間じゃこの1年を、あの惨劇を語り尽くせない。 こうして、例え1分だとしてもあの惨劇を忘れないようにするのは良いことだと思います。 けれど、あの惨劇を遡るには、1分間というのはあまりに短すぎる。 変化を受け入れるには1年間というのはあまりに短すぎる。 わたしは、そう、感じました。
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