☆空想代理日記☆
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2007年12月15日(土) 12月15日(土)

 昨日は病院まで4足歩行で行かなければならない日だった。

 空は曇っていて、地上は全体的に灰色。そして当然のように寒かった。これを不逞者はグレイワールドと格好いい名前をつけることにしたが、油断するとヒゲが鼻息でしっとりしてしまうのだった。

 今回の待ち時間は長かった。予約した時間を大幅に過ぎていて、なんだか我慢大会をさせられているようだった。

 あまりにヒマですることがなかった不逞者、膝を抱えるようにしゃがんで、勢いよく跳びあがって『大』の字になった。すると毛穴という毛穴から、今後20年分くらいのやる気が飛んでいった。

 それでもまだ診察の時間はやってこなかった。

 もしかしたら病院内を強盗団が占拠していて、不逞者を担当しているドクターデビルが人質となり「こぶらついすと」をかけられているのかもしれない。

 強盗団が占拠している事実をなんとか外に洩らさないようにしていて、だから看護師さんは平静に作業をこなしているのかもしれない。

 知らず知らずのうちに不逞者も人質として活躍しているのかもしれないのだった。となると、解放後を考えて服装を正さねばと思った。



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