行き場をなくしたコトバたち牛乳瓶の中へ堆積してゆく過去の記憶は躯となりやがて砂になり行き場のないコトバを濾過してくれるワタシは膝を抱えて それを見ている牛乳瓶のまあるい天窓から浅い春の無邪気な光がうっすら差し込み 降ってきたコトバたちは濾過の順番をしずかに並んで待っている