こげ茶の糸はお天気の日にひなたでまどろむワンのしっぽの色ねチリチリ小さな楽隊の終わらない演奏会と更けゆく夜の秒針をひとつひとつ拾ってはこげ茶の秋を 縫いとる作業くふんくふんと眠るワンのため息も ぬくもりもその証も込めて布を拾う林檎色した紅茶で染めた四角い布のはしっこに深まる秋を 縫いとってゆく