ひやりひやりさびしいと言い腕にはりつく夕暮れの風庭のすみっこで暗がりがうす目をあけるころこんな時刻に なあに灰色の世界にそこだけ ぼんやり明りが揺れるひらひら黄色いチョウチョ早くお帰り墨色の夜がそこまで来ているそれともなにか伝えに来たのひとり どこから旅してきたのワタシがぽつりといるときに庭にそおっとあらわれる一羽のチョウチョ白かったり黄色かったり寄り添うように見守るように