さわと 朝の風が 吹き抜ける庭の草花は 風のコトバに耳を傾けいっせいに さわと揺れるもうじき雨がここまで来る って紫陽花がポツリ薄い太陽の光とかみどりの葉のこすれる音とかズボンのすそに触れたラベンダーの ニオイとかそんなもの達の 隣にすうっと寄り添っていたらなんだかさらりと暮らしてゆけそうに 思う風の中で ワンがしきりにハナを ヒクヒクお前にも わかるの梅雨からの便りを 風に探しているの