雨の午後オレンジピンクの糸を 刺し甘いニオイの 草はらに立つ ユメを見る柔らかな 黄金色の糸を刺し風になびく髪を 想う平坦な日々がくれた感謝と停滞遠くの雲と近くの涙ワタシという箱の中にあるのは遥かな地の春色の刺繍糸が ひと掴みとベランダ経由夕暮れ発ユメへの切符が いく枚かオレンジピンクの茜雲の 向こう風そよぐ草はらへと飛んで行く ユメを見る雨の午後に