カゼノトオリミチ
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2009年06月28日(日) お裁縫




お裁縫が苦手で かんしゃくおこして

おこられて また投げ出して

涙目で 手に汗かいて 糸をほどく

縁側にもう 夏の夕焼けが 届いてた



ほら こうやって

嫌がらずに やりなさい と

糸切りバサミで ちょん ちょん と

せっかくの小さなミシン目を 切ってゆく母を

うらめしくながめた



時ばかりがすぎ 

なにも残らない はずだったけど

「まちがったらあきらめずに やりなおしなさい」

と 半分おろした メガネのむこうから

母の 声がした



雨の音のする午後 雨の色の 糸をたぐる

キライだった 針と糸

切れそうになりながらも

ほそぼそと

母から 子へと 伝わるもの

お裁縫の ルール とか

暮らしの中から にじみ出るもの




natu