カゼノトオリミチ
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サクラのツボミを ゆらした 風は ももいろに
生まれたての雑草の 頭をなぜたら わかくさいろに
空き地を 横切ってきたなら たんぽぽいろに
春の ユメを 連れて
せまい路地に 集まってくる 風
春がどこまで やってきたのか
そそくさ告げては また忙しそうに ころげてく
駆け足で 太陽が 西へと傾けば
やがて 路地には 湿ったニオイ
浅い春のお祭りは おわり
ラベンダ色した 夕暮れの風は
ひっそり さびしげ
薄墨色した雑木林の暗がりを
渡って来たから
沈丁花の植わった庭先を 吹いてきたから
natu

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