一日の終わりには誰しも 手のひらに いっぱいの澱を 乗せて 重たくてだから手のひらの 下にその あたたかな手のひらを 添えて 欲しくてでも 水をふくんだ スポンジはあなたの 手のひらにも 乗っていたのにね気づかずにいたあのころ空は水色で 花は桃色で 草は黄緑でそして 風は 透明であなたはいつでも 風景の中にいるものだと思っていたのよ きっと