こぞのさくら...

 

 

5min - 2006年05月12日(金)

「5分で逝ってくれるならね」

帰らなければいけない時間まであと少しだというのに、わがままを言ってもいいかと断りをいれながら「したい」と彼が言った。
その言葉にはじめのセリフを笑いながら茶化すよう言ったのは私だけど、そんな私のジーンズの中の下着はそのセリフの軽さとは裏腹に、すでにじっとりと重苦しい湿気を帯びていた。

それぞれに自分の腰から下のすべての着衣を脱ぎ捨てる。
どさりふぁさりと布地の重量に合わせた音をたてて、次々と服が床に積み上がっていく。

私はベッドによこたわる。
彼はベッドに膝をついてあがる。
私は腰を浮かせてその位置を中央にもっていく。
彼は私のひざ頭を手に取りゆっくりと大きく開く。
私は自分のひざ頭に置かれた彼の手に自分の手を重ねる。
彼は膝を割って入ってくる。
私は深呼吸をし股間を弛緩させる。

流れ作業のような合理的で無駄のない動きの連続。
前戯はなかった。
なのにあてがわれた先端は、どちらの手を添えるまでもなく、ずっぷりと姿を消していった。

奥まで連結させた部分を支点に体を起こし、着衣のままの上半身を抱きしめる。シャツの首筋にキスをすると、彼は広がり私は縮み、支点は更に強固にふたりを支える。

どちらのものかわからない深いため息が、交互に聞こえる短い吐息に変わり、びくんどくんびくんどくんと外壁も内壁も痙攣させながら、共に頂点へ向かう。

息をはずませて「5分もたなかったよ。。」と彼が照れ臭そうに笑いながら壁にかかった時計を見上げた。
その顔がなんだかとっても愛おしくて、ティッシュでその先を拭おうとしていた手を制し、割れ目からにじむ液体に舌先を這わせて、喉をよく知ったその形に開き、再びぬるりと唾液の泉にすべてを受け入れた。







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