こぞのさくら...

 

 

通勤電車 - 2005年06月17日(金)

表情を消した大人たちがひしめく。

連れがいる人もなく、走行音とテープの車内アナウンスと小さく遠慮がちな車掌の声をぼんやり聞きながら、吊革を握る自分の手を眺める。



指をからませたまま、親指の腹でゆっくり愛撫されるのが好き。

手のひらにくちづけされて、指の又に舌を這わされるのが好き。

その彼の手をひっぱってきて、一番長い中指にしゃぶりつくのが好き。

そのときの彼の表情が好き。



ふと前を見ると、トンネルを通過中。

能面と能面の間に、薄くぽっかり口を開けて、瞳潤ませた女の顔。









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