もぐみりん
もぐ



 言ってはいけない

だから書く。

かわいそうな人だったのだ。
今思えば意味のない、あんな嘘をつくくらい。
嘘じゃなかったのかもしれないけど、それでもいろんなことを隠し、試し、信じることができなかったのかもしれない。

なにがあったにしろ、それはとても気の毒なことだった。
最初はそれはそれはもう、本当に泣いてしまうほどよくわからないひどいことだと、勝手に被害者妄想を抱くくらいなことだったのに。
それは、私の弱さを浮き彫りにする君の弱さだったのだろうか。


いくら考えてもどうしようもないことは知っている。
それでも私は考える。
いろんな思い出を、あらゆる可能性を。




いつかはそのことすら忘れるのだろうに。

2007年04月14日(土)
初日 最新 目次 MAIL


My追加