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| ★★★★★/疾風伝説彦佐 ----- 【 2007年02月25日(日) 】 |
| 作者:山本 晃(現在は山本 航暉) 出版:講談社 マガジンSPECIAL連載終了済 【現在発売中(?) 古本屋で見つけるのすら難しいかも・・・】 疾風伝説彦佐 全12巻 疾風伝説彦佐 疾風の七星剣 全12巻 疾風伝説彦佐 戦国の疾風 全1巻 疾風伝説彦佐 疾風の絆 全1巻 現在、週刊少年マガジンで連載中『ゴッドハンド輝』の作者である山本航暉先生の前作です。 最近、久しぶりに彦佐を読破しました。 いやあ、いつ読んでも面白いですv 週刊少年マガジンに載っていたマガジンスペシャルの予告で、すんげぇ小さな可愛い男の子が馬に乗ってるカラーを見た事があったのですが、彦佐シリーズを全巻集めてから、あれは彦佐だったのだと分かりました。 あの時のイラストは、彦佐10巻の表紙絵と同じイラストでした。 あの頃、何故マガスペを買わなかったんだ私・・・・orz 彦佐という作品に出会ったきっかけは、私が当時サンデーで連載中だったミスタージパング(作者:椎名高志先生)に大ハマりしていた頃でした。 ミスジパのファンサイトで行われたチャットに参加し、そこで何故かゴッ輝の話になり、参加者の一人が『山本先生って女だったんだね。男だと思ってた。だって彦佐1巻の絵が男くさいんだもん』と言ってて、彦佐1巻の絵をスキャンして見せてくれました。 ・・・・・確かに今とは大違いだった(笑) でもそこでゴッ輝の前作である彦佐に興味を持ち、根性で全巻を揃えました。 内容は、戦国時代を舞台に、旋風三人衆(つむじかぜさんにんしゅう)と呼ばれる疾風(かぜ)の彦佐、月影の飛竜、ムササビの小源太の三人が戦の前線に立って戦っていくストーリーです。 最初の彦佐12巻では、ひたすら戦請負人として活躍する話ですが、七星剣12巻では、彦佐が自分の両親を探すために飛竜&小源太(&後に亡くなる養父)と共に旅立ち、そこで待ち受ける運命と戦っていく話になっています。 ちなみに『戦国の疾風』は彦佐の息子の物語、『疾風の絆』は彦佐&飛竜の二人が小源太と出会う物語です(彦佐と飛竜の出会いは、七星剣4巻に収録されています)。 戦国時代なので当然ながら斬ったり斬られたり殺したり殺されかけたりといったシーンが多いですが、それほど血生臭くはありません・・・・・・多分。 最終的には、三人衆のうち一人VS敵の総大将の一騎打ちとなる事が多いのですが、基本的には、何万もの大軍団に対して数百〜数千程度の軍団しかない彦佐達がどのようにして勝つかという所に焦点が置かれ、普段はおバカな彦佐が知恵を発揮し、周りをあっと驚かせる作戦を立てて勝利していきます。 三人衆を始めとする主要キャラも、一人一人個性的な魅力があります。 思わずキャラ説明文書いちゃうほど(笑) 【彦佐(ひこざ)】 小さい。可愛い。強い。 時々(というかかなり)デフォルメ化する彼の姿は見てて和みます。 山本先生の公式ページにある彦佐ギャラリーにデフォルメ化した彦佐がいますが、原作中では更に縮んだ彦佐もいます(笑) とにかく良い子です。どんだけ良い子かというと、同じ作者の主人公だけあってゴッ輝のテル並みに良い子です。 更にとにかく可愛い子です。どんだけ可愛いかというと、やっぱり彦佐が14歳の子供だからか、見てて母性本能をくすぐられますv 【飛竜(ひりゅう)】 二枚目キャラ。ぶっきらぼうだけど優しい兄ちゃん。山本先生の公式ページにある彦佐ギャラリーに眼帯をしてるキャラがいますが、彼が飛竜です。彼の顔を見てゴッ輝の北見っぽいと思う人が多いでしょうが、性格は全く似ていませんヨ。 疾風の絆ではツンデレですが、本編全24巻に出てくる彼はツン1個に対してデレが10個くらいある勢いでデレてます。 美形キャラの彼ですが、こんな彼でも最初の彦佐1巻ではちょっとオッサンくせぇ顔でした(笑) 【小源太(こげんた)】 飛竜いわく熊五郎。山本先生の公式ページにある彦佐ギャラリーに槍を持ってるキャラがいますが、彼が小源太です。 彦佐や飛竜に比べて彼はあまり目立たないポジションにいますが、そのせいか恋愛面では彼が一番目立っています。 女性キャラで一番人気あったのは飛竜のようですが、現実に三人衆のような人達がいたら、一番結婚したいと思うのは小源太だと思います。 ちなみに彼もまた、最初の彦佐1巻ではオッサンくせぇ顔でした(笑) 【大道寺嘉兵衛(だいどうじかへえ)】 彦佐の養父。七星剣1巻で、赤子の彦佐を拾ったのが43歳となっていたので、七星剣本編では57歳・・・・・のはずなのですが、白髪白ヒゲの70代ありそうなお爺サマです。 彦佐と一緒にいない時でも良いお父さん(というかお爺さん)っぷりを発揮した回想シーンがよく登場するので、私は大好きです。 七星剣1巻で吐血したので予想はしていたけれども、3巻で死んだ時はやっぱり悲しかったですorz 【千秋(ちあき)】 ヒロイン。作中ハッキリ言ってはいないけど彦佐の恋人。子供っぽい所もあるけど基本的にお姉さんキャラです。 最初の彦佐1巻序盤で彦佐に助けられ、その後は殆ど出番なし。七星剣も殆ど出番なかったが後半になって彦佐に会いに来てやっとヒロインらしくなってきたキャラです。戦を繰り広げる漫画なので、戦うならともかく戦わないヒロインの出番はこれくらい少なくて丁度良いかも。 身長はヒロインの方が高いのですが、個人的には彦佐とお似合いだと思います。 【梨緒(りお)】 七星剣の後半に登場し、小源太とくっつく少女。 積極的に小源太に迫ったり、ひたすら小源太を想う所は、お姉さんのような千秋と正反対でちょうど良いバランス。 小源太が最初に本気で惚れた紅も良いけれど、私としては梨緒の方が小源太とお似合いだと思います。 【紅(くれない)】 最初の彦佐の後編に登場し、敵だった小源太と良い雰囲気になるものの、最終的に彼女が敵のボスを裏切った事で殺されてしまう少女。 なんというか・・・殆ど感情移入できなかったので、とりあえず悪い子ではないという印象しか抱けなかったです・・・; 【土生剛介(はぶごうすけ)】 彦佐からは『はっちゃん』、それ以外は『大将』と呼ぶため、本名は忘れられやすいかもしれない(笑) ゴッ輝に出てくる鵜飼さんは、バンダナを着用すると大将にちょっと似てます。といっても、大将は関西弁じゃないし、大将の方がもっと男くさいって感じ(笑) 彦佐の大人版のようなキャラ。彦佐とのやり取りは見てて楽しいですv 【藤原時雨(ふじわらしぐれ)】 七星剣で登場し、終盤で亡くなってしまうキャラ。 山本先生の公式ページにある彦佐ギャラリーに単体でイラストが掲載されています。彼がその時雨です。 すげぇデカくて、すげぇマッチョ。公式ページのイラストを見ただけだと無愛想に見えるでしょうが、とても明るくて気さくなキャラです。 だから七星剣の終盤で死んだ時はやっぱり悲しかった・・・orz 【その他】 高之(たかゆき)・・・公式ページにある彦佐ギャラリーで、左上から少しだけ前髪を垂らしてるキャラ。最初の彦佐で最後に戦った敵であり、七星剣で生きていた事が判明して再戦しました。公式ページのイラストは再戦時のイラストです。 桂馬(けいま)・・・公式ページにある彦佐ギャラリーで、高之の後ろにいるキャラ。高之に仕えている忍(しのび)のリーダー。 飛車(ひしゃ)・・・公式ページにある彦佐ギャラリーで、唯一ヒゲ生やしてるキャラ。高之に依頼されて彼に協力していた敵キャラです。ちなみにこのイラスト内でセクシーポーズとってる子は千秋です。飛車の奥さん(故人)が千秋と瓜二つだったので、千秋を攫った飛車と彦佐の戦いが起きました。 ※公式ページのギャラリーについては、2007年2月25日現在の情報を基にしています。 読んだ感想としては、とにかく面白い!! 一つの戦いが終わった後、束の間の休憩を挟んで次の戦いが描かれているので、のんびりした平和的な光景をもうちょっと見たかったかな、というのが正直なところ。 それでも★5つあっても良い程、本当に面白い漫画だと思います。 なので星評価は5つです。 文庫版も出ていないので入手は非常に困難でしょうが、手に入れて損は無いと思います。 |
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