雑念だらけ
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| 2006年08月05日(土) |
テレビから目を離すな、と言う |
「お前には失望したよ」
部屋に入って彼はため息で言った。
「裏切られた人間の気持ちがわかるか お前は俺よりアイツ(例の女性)を選んだんだ」
この人のアタマの中は、何はさておき自分が物事の先頭にいないてダメなのか。
あのね、と説明しようとしたら遮られた。
「お前はこの部屋で俺と居れば幸せなんじゃないのか 他のヤツなんか俺たちの世界に必要ないんだよ。 それが違うって言うなら俺たちはオシマイだろう・・・」
じゃあオシマイなんでしょ、と答えた。
すると、ああー、もうっ!と唸って頭をかきむしって
「お前はいいよ! 俺は孤独に独りで責任を背負って世間から後ろ指を指されて生きるんだ、 それでもオシマイなんて言えるならお前を人間として軽蔑する 全ての発端はお前なのに・・・!」
彼の心配は私の愛情じゃなく慰謝料が払えるかどうかだ。 そして、私が居れば慰謝料の請求が来ないかもしれないことを分かっていた。
「俺はお前が心配なんだよ、 だから束縛するんだ。 好きな女を束縛してなにがいけないんだよ! そんなに俺とここに居てつまんないのかよ!」
だって、ここは隔絶されてる
「それが快感じゃないの?おかしいよ、好きな男と居るのに」
あなたがいくら好きだとしても、それだけじゃ生きていけない あなたは勝手に外出するしテレビを見てる、話したい時に電話してる 遊びたかったら昼間でもゲームしてる
私が話している時、私の携帯が鳴った。 メール着信。
彼の顔がパアっと赤くなって、 テレビのリモコンを私の顔に投げつけて怒鳴った。 裏蓋が開いて乾電池が畳に散乱した。
「うるせえんだよ!!」
立ち上がると、痛さと悔しさで泣き出した私を見下ろして
「変わってやるよ!!ああ、変わってやるさ!! 俺の場所で24時間テレビ見て寝りゃいいさ! 俺はテレビなんかなくてもなんともないぜ!」
私の後ろに回ってグイグイと足で背中を押した。
仕方なく彼のいつもの定位置に移動した私に
「裏切った上に俺の世界を否定したんだよお前は・・・ その上更に俺に要求してるんだぞ」
彼の座っていた場所が生暖かい。 確かにテレビは見える。 が、泣きながら見てなんになる。 私は落ちた電池と蓋を拾いリモコンに戻した。
「おい!変わってやったんだぞ! ちゃんと見ろよ・・・目を離すんじゃないぞ・・・」
「俺したことを暴力だと思うなら思えばいいさ・・・ お前が俺から離れる理由のひとつが出来て嬉しいだろう」
声が震えていたので ちら、と彼を見たら 顔を赤くしたまま小刻みに体が震えていた。 怒りすぎたことと初めて私に物を投げつけたことでだろう。
3日ほど私はその場所で過ごした。 彼はその間、私がテレビから目を話さないようずっと睨んでいた。
彼が高熱を出したのをきっかけに、2人の座る位置を元に戻すことに。
メールは受け取っておりません。すみません。
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「モラル・ハラスメント被害者同盟」
モラハラで苦しむ方々へのメッセージや皆さんの体験談があり
私の心の支えとなりました。
ヨウ
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