歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2007年05月11日(金) 業界告発ネタを書くべきか

昨夜はゴールデンウィーク明け初めての地元歯科医師会の会合があり参加してきました。数多くの案件があり、いつもの会合以上に時間がかかったのですが、会合が終わるといつものように雑談。昨夜の雑談の話題の中心はある歯科関連製品の開発、販売裏話でした。歯科関係者であれば誰もが知っている製品に関する開発秘話や特許権の問題、アフタケアに関する裏話をいろいろと聞くことができました。中にはかねてから僕が疑問に感じていたことの理由もわかり、非常に興味深い内容でありました。

裏話というもの、どの業界にもあるものです。あまり大きな声で公開できないような微妙な話があちこちの業界にはそこかしこに点在しているものです。何を隠そう、歯科業界にもこの手の裏話というものがあります。正直言いまして、どの裏話もきれいな話ばかりではありません。むしろ逆であることが少なくありません。
当然ながら僕も歯科業界の裏話をいくつも知っているわけですが、果たして“歯医者さんの一服”日記ではどのようなところまで書けばいいのか悩むことがあります。
よく業界に関することを取り上げた日記やテキスト、ブログの中には、業界裏話と称して業界の陰の部分を取り上げ、中には告発するような内容のものが散見されます。僕もその手の内容のものを何度も見たことがありますが、自分が書くサイトでは書こうとは思いません。その訳は、“歯医者さんの一服”というサイトを立ち上げた動機です。

“歯医者さんの一服”をネットを立ち上げ、日記を更新しているのは、何も歯科業界の陰の部分を世間に知らしめることではありません。ともすると、敬遠されがちな、怖い、痛いイメージが強い歯科業界、歯医者の世界を少しでも親しみやすいものにしたいがために書いているのが“歯医者さんの一服”日記だからです。
歯医者の仕事の合間の休憩時間に、肩の力を抜いて話すことができる、思わず聞き耳を立てたくなるような話を書いていきたいのです。来る日も来る日も日記を書いているわけですから、常に誰もが楽しめるような日記を書き続けるわけではありません。むしろ、駄文が多いことは書いている僕自身が一番よくわかっていることです。それでも、普段なじみの薄い歯医者のことを一人でも多くの人に知ってもらい、歯や口の健康の大切さを認識してもらえるような内容のことを書くのが僕のモットーです。

業界の裏話的な話で告発ネタなどは読者の受けがいいのかもしれません。けれども、この手の裏話を書いていることはとどのつまり、歯科業界に対するイメージを悪くするだけではないかと僕は思うのです。
歯科業界は狭い世界ですし、特殊な世界でもあります。それ故、陰の部分がないとは断言できませんが、告発ネタのような話ばかり書いていると、いたずらに歯科や歯科業界に対するイメージを壊すだけであり、敬遠されてしまうのではないでしょうか?それは僕の本意ではありません。
単にアクセス数をかせぐならば、歯科業界の告発ネタのような話を書き続けば目的は達成されるのかもしれません。僕はアクセス数は限られてはいても、縁あって僕のサイトを訪れ、僕の駄文を読んでくれる読者が歯科や歯医者に対する心証を少しでも良いものにしてもらえればと思うのです。そのことが、微力ながらも皆さんの歯や口の健康維持に繋がるのではないか?そう信じて僕は日記を書いています。


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