My life as a cat
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2022年07月20日(水) Marisolの贈り物

46歳の誕生日は代わり映えないいつもと同じ日。夜中にロクちゃんに寝床を占領されて、どかす気力もなく段々自分が足元のほうにずれていき、ロクちゃんとリュカの足元にわたしとクロちゃんが丸くなって寝てるという、いつもの朝。家族より一足先に起きて、家の窓を全部開け放つ。日中暑くなりそうな日も、朝は少し冷えてて気持ちがいい。キッチンの窓から見える景色が好き。カフェを淹れて、さて読み物でも、というタイミングで2階からお呼びがかかる。"マッマ〜!!!"

誕生日プレゼントは、イタリアのThunのひまわりの絵のついたペアのエスプレッソカップを買ってもらった。ロクちゃんとのカフェの時間が楽しみだ(リュカとクロちゃんは水しか飲まない)。

母と久々に長電話。胃癌で胃を全摘した父はずっと呑気に酒を飲み続けているけど、定期検診でまったく異常がなかったらしい。しかし、こんな気質だから逆によく治ったのかもしれない。人は病気が発覚すると、不安になって精神からもっと病んでいってしまう。我が父といえば、胃の全摘手術の前夜、

「明日胃とられてもう好きなもの食べられなくなっちゃうかもしれないからさぁ、今夜中に全部食べるよ!まずカツ丼食べに行こうよ!」

と母を呆れさせたくらいだ。それから一年毎晩酒を飲みながら抗癌剤治療を続けて・・・。まぁ、しかし家族としてはこれでよかった。酒をやめてがっくり肩でも落としてたらもっと心配してただろう。もう好きな酒飲んで早死にしたって、本人が好きなことして生きてたってことが何より大事だもの。

オムツを洗う回数が大分減ったと思ったら、最近はロクちゃんが何でも手伝いたがるから、家事がなかなか進まない。自分で小さな椅子を持ってきて、一緒にキッチンに立って、どこ触ったかわからない手でパスタを捏ねる。フードプロセッサーのボタンも押すのが大好きだからやらせてあげるけど、もういいやと取り上げると癇癪を起こして泣きわめく。イヤイヤ期の典型。ひとつだけ助かってるのは洗濯機が止まると洗濯槽から衣類を全部取り出して、バスケットに入れて、外まで運んでくれること。あとは紫蘇を摘んでこいといえば、ズッキーニの葉っぱ持ってきたり、箒とちりとりとかも持ってるけど、集めたゴミどこに捨ててるのかまったく謎。この家はあるべき所にあるべき物がなく、ある日変なところから変なものがでてきてビックリというおばけ屋敷と化してる。育児はひとつ楽になると、新たに違う仕事ができるものなんだな。


Michelina |MAIL