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| 2019年10月18日(金) |
Fried Green Tomatoes |

もう育たない庭のトマトを引っこ抜く。赤い完熟トマトに慣れているともう見た目から食指の動かない未熟な青いトマトを拾う。さて、なんとかして食べるか。青いトマトといえば真っ先に脳裏に浮かぶのは"Fried Green Tomatoes"という映画。アメリカ南部の話で、カフェでサーブされるパン粉をまぶして揚げたグリーントマトとか、"ダース買い"のドーナッツとか、とりたてのハチミツなんかがでてきて、ストーリーもよかったが、とにかく脂肪分たっぷりな食べ物が食欲をそそる映画だった。青いトマトなんてなかなか売ってもないし、この機会にフライド・グリーン・トマトとやらを作ってみようではないか。冷凍庫で持て余していた卵白をだしてくる。1�僂縫好薀ぅ垢靴董�塩をまぶして5分置く。出てきた水を拭き取って、小麦粉、卵白(本来は溶いた全卵)、パン粉の順につけて、少し多めの油でフライパンで両面焼く。熱々をひとつ試食。ん!美味い!!意外だった。農家が苦肉の策で赤くならなかったトマトを消費するために考案した料理だろうと侮ってたけど、これ美味しいわぁ。酒の肴にもうってつけ。ためしに赤いトマトも揚げてみたけど、こちらはべっちゃりとなってしまってダメ。青いトマトだからこそできる料理なのだ。来年の庭のトマトは赤くならない前からもぎとられていそう。
夜リュカの同僚のアレッサンドロがイタリアからチーズやペストを携えて遊びにきてくれた。パスタのアルデンテに纏わる話で盛り上がる。
「日本人は茹で過ぎた麺というのはなかなか受け容れられないわ。東京のイタリア料理屋なんかでシェフがアルデンテに茹であげたパスタを30秒以内にサーブできないウェイターはクビになるでしょうね」
「オーストラリアにはイタリア人も沢山住んでるにもかかわらず、オーストラリア人にはアルデンテを"Uncooked"なんて言う人もけっこういるのよね」
「昔、オランダでシェアハウスに住んでた時、僕がイタリア料理をふるまうとみんなすごく喜んでくれてさぁ。で、ある日、アメリカ人のシェアメイトが逆に僕にパスタを振る舞ってくれるってんで隣で作るのを見てたんだ。彼は得意げに言うんだ。"わかってるよ、アルデンテだろ"。茹であがったパスタを一本食べてみる。うん、本当にちゃんとアルデンテだ。"そうだろ、そうだろ。君が作るのをちゃんと見てたんだから。パスタはちゃんとアルデンテだ。よし、次はソースだ!"」
面白過ぎる。笑ったわぁ〜。栗のスープやタルト・タタン。秋の味をめいいっぱい堪能しながら楽しい夜は更けていった。