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上海から新幹線で1時間、杭州へ向かった。ここには世界遺産に登録された西湖という外周15�卍�の湖がある。
出発地点の上海虹橋駅は空港のように大きい。列車は指定席で日本のと変わらない。起伏のない、平坦な景色を眺めること1時間。杭州に到着した。上海のような経済成長の著しいところでは情報は常に最新かチェックしなければならない。あらゆる情報が錯綜していたが、杭州駅から西湖まで徒歩15分で行けるというのを信じて歩き始めた。方向的には直線なのだが、道路の構造上障害が多く、くねくねと行く羽目になる。15分歩いても全く何もない。嫌気がさした頃、申し訳程度のこんなオブジェが見えたので写真を一枚。また歩き続ける。
30分は歩いただろう。西湖の周りを足で歩きたくて、体力を温存するはずが、西湖に着くまでにかなり消耗してしまった。
鮮やかな新緑の街路樹が湖の周辺に広がっている。
ここが正門みたいなものかな。
穏やかな母子の時間。素敵な風景。
西湖の底には金の牛がいて、湖水が涸れても、その牛が水を吐いて、また湖が蘇るという寓話があるそうだ。
歩き疲れたので湖の周りをぐるぐる廻っている観光バス(カートみたいな)に乗る。英語が通じないのでどこまで行くのかわからなかったが、とりあえず快適。運転は荒く、自転車とぶつかっても知らん顔。やっぱりすごいな、中国。
こんな自然豊かな道をハイキングする人も沢山いる。
結婚式の記念写真を撮影してたりもする。
世界遺産に住む贅沢な猫達。
徒歩とバスを繰り返して、おなかも減ったところで売店をのぞく。トウモロコシ3色。黄色と薄いのは知ってるけど、黒いのは何? 紙に″苦味?″と書いて見せたら店の人が″甜″と書いたので買ってみた。でもあんまり甘くなかったなぁ。というか、もろ雑穀な感じで、鳥のエサ食べてるみたいだ。
日暮れ時。遠くに霞んだ山々と夕陽を映した水面、風情があって美しい。もう少し湖畔のベンチに腰掛けてぼんやりしていたかったけれど、帰りの列車も予約してあるので、駅に向かう。タクシーをつかまえようと思ったが、何度やっても乗車拒否される。どうして!!!と連発したが、英語通じず。首を振って逃げられ続ける。しつこく手を挙げてやっと停まったタクシーに駆け寄って中をのぞくと、そこには金髪でモヒカン頭の中国人のおじさんがいた。嫌な予感はむんむんだったが、選択肢がないので行き先を告げると50元だという。メーターが付いてるのに最初に金額を言う(しかも高め)とはぼったくっているのがみえみえだが、諦めてその価格をのんだ。河坊街まで10分かからなかったが、運転が酷かった。車線の真ん中を走り、挙句は前の車を追い抜こうと対向車線を逆走し、正面から車が向かってきてすごい勢いでクラクションを鳴らされる。すると元の車線に戻ろうとぐいぐいと入って行って背後からの車にもクラクションを鳴らされる。顔を強張らせているとニカッと笑い、
″Don't worry! Trust me!"
などと言っている。信じられる要素なんてあるかー!と怒鳴り返してやりたい気分だったが、降ろされるとまずいので我慢した。
なんとか河坊街に到着。ここは古い町並を再現した場所でお茶やお菓子や民芸品などお土産っぽい物が売られている。いかにも観光客向けで興醒め。
提灯と同じ色を着たおねえさん。日本人はまずやらない色の組み合わせ。
小さな路地にあるフードコートはすごい活気に溢れていて、若者が油っこい調理をした肉やら魚やらを貪り食べている。揚げた蟹が串に4つも刺さっているのがあって妙に気になったので一本買ってみた。よく揚げてあって甲羅ごと全部食べられるが、油が悪くて、1個食べてげんなり。
さて、駅へ向かおうと、方向を確認すべく道を歩いていた二人のお兄さんに聞くと、自分たちも同じ方向へ行くから一緒に歩いて行きましょうと言ってくれたので、道すがら自己紹介をし合って、世間話を楽しんだ。わたしが手に持った蟹を見て、そんなんじゃなくて、杭州にはもっと美味しい料理が沢山あるのだと悔しそうで、よかったら一緒に夕飯をと誘ってくれた。現地の人と交流しながら美味しい夕飯にありつけるなんてすごく良い申し出だったが、列車を予約していたので、もう時間がなかった。この二人はすごく柔らかい気質で、別れ際、もう一度i-phoneで駅への道を丁寧に確認して、気を付けて帰ってね、などと言ってくれた。みんな親切だけれど態度のガサツな中国にあって、こんなほんわりとした雰囲気に妙に胸が温かくなった。
沢山陽を浴びて歩いたせいだろう、帰りの新幹線の中では爆睡してしまい、ほぼ記憶がない。