My life as a cat
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2012年01月08日(日) ひとめぼれ

"ひとめぼれ君"と再会した。成田に着いてその足で東京駅まで来て、また新幹線で国内の移動となるので、新丸ビルの日本食レストランのディナーをアレンジした。新丸ビルは丸ビルと違ってレストランは5Fとか6Fとかで東京の夜景を見渡せるような場所にはないが、案内された窓際の席からは木々に施されたシャンパン色のデコレーションがきらきらとしているのが見渡せて、なかなかデート向きな良い感じだった。彼とはじめて会った日は"ひとめぼれ"という酒を飲んで、なにがなにやら本当にひとめぼれされ、あちらが一応生活の拠点としているアメリカに戻ってからも毎日ややひとりよがりなアツいメールを頂いていたのだが、今回は"七笑い"という酒にしてみた。さて、毎日メールが来ていたので知ったような気になっていたけれど、会うのはこれがたった2度目。それなのに、やっぱり趣味や物事への価値の捉え方がとても似ていて、兄弟に再会したような安心感が生まれとにかく話がはずんだ。EUの経済の話やら日本人とハンガリアンの歴史的な繋がり、中東男のファンタシー、映画に顕れる日本人とドイツ人のメンタリティの繋がり。。。。次々と話題は沸いてきた。冒険心が強く、あらゆる文化的な体験をしてきた彼はとにかく博識で、またそこに実際のエピソードと自らの意見を交えながら伝える話術もあり、さすが教育者だと感心した。遠距離どころか、毎日世界のどこにいるんだかわからないような人だし、"ひとめぼれ"なんて怪しいわっ、とわたしのほうは彼と恋愛関係になることなど考えていなかったのだが、話を聞いていると案外まじめな人だということも解った。

「"One night stand"なんてものはね、繰り返していると本当に人生が虚しくなってしまうものだと思うよ。そういう男は沢山知ってるよ。でも彼らは心底それを楽しんでいるわけじゃなくて、もうきっちり一人の女にフォーカスできない体質になっちゃってるんだよ。」

時間はあっというまに過ぎていき、東京駅でお別れとなるのだが、また口説かれた。でもこの人の場合しつこくねちっこいとかいう感じではなく、必死でゲームの難関をクリアしようとする男の子のような無垢さが感じられ、不思議と嫌な気持ちはしない。こちらも笑いながら、

「わたし今日初めてあなたが世界中どこにも奥さんや子供がいない、本当の独身だって知ったくらいなんだから。お互いにもっと知り合ってそれでも良いと思ったら今以上の関係を考えてもいいと思うわ」

ときっぱりと言える。あちらは、

"Fair enough! I like your idea!"

となぜかとても感心して、頬にキスして去っていった。

さて、実は最近わたしも大変なひとめぼれをしてしまった。相手はSTAUB社のピコ・ココット君。無水鍋です。なにげなくつけていたテレビで見てしまったのだ。切った野菜やお肉だけを入れて蓋をして火にかける。1時間後蓋を開けてみると野菜やお肉がしっかり自ら出した水分で自らを煮込んでいるじゃありませんか!そこに市販のカレーのルーをいれるだけの料理なのだが、これ絶対美味しいよぉ。見た目が全然普通のカレーと違ったもの。安い物じゃないから、ネットで口コミをチェックしているけど、評判もいいし。欲しいなぁ。。。


Michelina |MAIL