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| 2010年02月07日(日) |
新しい町、新しい暮らし |
会社の近くのアパートメントに引っ越してきて早くも一月経った。新生活は悠々自適、もう朝の満員電車ともおさらば、会社のファームで野菜をひっこぬいて、とことこと坂を上りながら夕飯の献立を練る。夜な夜な静かな部屋でゆっくりと本や音楽、映画と共に過し、じっくり物思いに耽る時間を得た。
といえども実家は近い。気が向くと電車に乗ってひょっこり帰る。脳の容量はたった1キロバイトと思われるミュンミュンだけれど、さすがにこんなに頻繁に帰ってこられては忘れるわけにはいかないらしい。マフラーのごとく首に巻きついて離れない。母もおやつを持ってひょっこりあらわれたり、まぁただの"離れ"ではある。
この田舎町はこじんまりと駅前から一本に伸びる通り沿いに必要なものはなんでも揃っている。本屋2軒、薬屋2軒、パン屋2軒、スーパー2軒。田舎ゆえにアパートも大きい。部屋にはたっぷり陽が差し込み、近所の猫達はフレンドリー。わたしはすっかりこの町が気に入った。
散歩に出るようにふらりとはじめた新生活。いつまで続くことやらわからないが、旅人のように風に吹かれるままぶらりぶらりのヤドカリ暮らしも悪くない。