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マーヴ兄とプリズンへ。長い道中初めて落ち着いて話す機会を得たけれど、案外トーカティブでよく笑う。お兄ちゃんはここに来てからあまり笑わなくなったとマーヴはよく言って、確かに家に訪ねていくとひたすら物静かで、パワフルに絶え間なくお喋りに興じる圧倒的に女の多い奥さんの家族に押し潰されている感があったけれど、弟のガールフレンドという責任のない存在は気楽なのかもしれない。顔も背格好も全く似ていないと思っていたけれど、近くで見るともみあげに少し白髪が混じったところなどが似てる。6人兄弟の長男で、5番目で典型的甘えん坊の弟気質のマーヴより格段しっかりしているけれど、やっぱりちょっと世間ずれしたお坊ちゃまのようなあまりにものんびりしていてイノセントなところがあるのもそっくりだ。
お兄ちゃんはおなかがすいたと言ってマフィンを食べていて、その後手についた食べ物の匂いに麻薬犬が物欲しそうに反応した。訓練されていても犬は犬。愛嬌のある可愛いヤツだ。
帰り道、お兄ちゃんは弟のあんな嬉しそうな顔を見たのは久しぶりだ、本当に帰ってきてくれてよかったと言ってくれた。
夜にアップルクロスのイタリアン・レストランでナエちゃんと"ひとまず最後"の晩餐を。二人で空けた赤ワイン1ボトルは久しく飲んでいなかった身には強い。しかし決して苦しみを飲んで紛らわせたりはできないわたしには"飲み過ぎてしまう夜"は幸福のしるしなのです。