My life as a cat
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2006年03月18日(土) 痛いの痛いの飛んでけ

銀座にてパースの友が集結。待ち合わせ場所に現れた二人はもうすっかり「丸の内OL風」に綺麗になってしまって、わたしは思わず自分の靴に泥がついていないかと確かめてしまう。居酒屋で会わなかった5ヶ月の出来事や胸の内を話す。すっかりお酒も弱くなっている。話が佳境に入ってくると、遠い国にいるBFと一緒にいられる方法を模索しては落胆することを繰り返しているアカリちゃんは「もう死んでもいいと思った」と話しながら涙ぐんでしまった。20代に激しい恋愛ばかりしてきて沢山傷ついた果てにやっとみつけた暖かい場所にずっと留まることが出来ない。心だけは繋がっているのに。これ以上辛い思いをするなら死んだほうがいいのではないかと思ったという。誰が、「そんなこというものじゃない、世の中にはもっと辛い人が沢山生きてるんだ」などと言えるだろうか。どれだけ辛いかなんて本人にしか解らない。未来への希望よりも目下の苦痛を殺すことを選ぶのならばそれも仕方がないと思う。

透明感のある肌やさらさらの髪を持つ彼女の口からでる「死」という言葉は妙に生々しく響いて、心細くなった。「死んじゃだめ」とか「希望を持って」とか何も言ってあげなかった。ただそれに真顔で答えたら本当になってしまいそうで、軽々しく「わかる、わかる! わたしも何かあるたびにそう思っちゃうわっ」とだけ言った。生きた人間は永遠の幸せも永遠の不幸もどちらも手に入れることができない。それを受入れられないのなら生きてはゆけないのかもしれない。わたしはただただ彼女の痛みが軽減することを願った。


Michelina |MAIL