「幸せよ、この指とまれ」のDVDジャケットの撮影場所探しの後は、
　
　「よし！　次は会報に写ってる石段だ！」

　



　と、調子に乗って、探し始めました。


　ところがですね、

　DVDジャケットのように
　はっきりした決め手の目印がない、

　路地みたいな感じなので、
　ストリートビューにあるかどうかわからない、

　と、DVDのように簡単にはいきませんでした。


　ヒントとしては、

　・DVDジャケットと着ているものが同じなので
　　同じ日に撮ったはず。
　　だから、清正公前の近くにちがいない。

　・右側のフェンスは、学校っぽい。

　・石段の下は、門のようなものがあるから
　　なにかの建物の敷地に行く石段らしい。

　・石段そのものは、一番下で左にカーブして
　　なんか家に続いてるっぽい。

　・緑の屋根の建物がある。


　これを手がかりに、高輪あたりの学校周辺を
　ストリートビューであちこち見てみたのですが、
　なかなかわかりませんでした。

　わたしは、東京にはすんでいませんので、
　このあたりのような気がする、という勘も働きませんし、
　半ばあきらめかけてたんですけど、

　もしかしたら、高輪の坂を調べてみれば
　なにかわかるかもしれないと思って
　次に、「高輪の坂」で検索して探しました。


　そしたら、なんとまあ、
　この石段をほぼ同じアングルから撮った写真に出くわしました。

　
　こ、こ、これや！


　身を乗り出しながら　写真を食いつかんばかりにながめ、
　説明文を読みました。

　すると、

　『保安寺に向かう参道のひとつ手前の階段』

　と、書いてありました。


　さっそく、地図を表示し、保安寺を探しました。

　すると、保安寺へ行く参道の西側に階段があるようです。

　この方は、虎屋という和菓子屋さんから
　保安寺へ行かれたようなので
　「ひとつ手前」というと　保安寺の参道の西側にあたります。

　となると、この階段っぽいな。

　しかもこの石段、東に向かって少しカーブしていて
　どこかのお家に向かっている。

　さらにこの石段の西側は、
　宮本さんの母校、高輪高校。


　
　これは、ほぼ間違いないのでは！！



　で、今度は航空写真に切り替え、
　ここらあたりをよ〜くみると
　確かに階段が写っていて、
　その階段は、踊り場がいくつかあります。

　会報の石段にも、踊り場が写ってる！



　やった〜！　見つけた〜！　


　と、胸躍らせながらも、もう少し確信がほしくて
　階段サイトを再度探してみました。


　そしたら、示されてる地図が、
　全く同じ場所の写真がありました。

　その写真は、会報の写真とはちがって
　下から見上げて撮ってあります。

　場所は、住所まで一緒なので絶対間違いないのですが、
　様子はずいぶんちがいます。


　あれ、やっぱり、ちがう石段やった？
　いくら下から撮ってるっていうても
　こんなに雰囲気がちがうことはないやろからなあ。

　と、めげかけた時、ふとその写真の撮影年が目に入りました。


　1996年。


　てことは、14年前。

　それやったら様子もちがうわな。
　おんなじのほうがおかしいわ。

　それに、その写真の解説に

　「撮影時は階段の下が空き地になっていたが、
　　今は住宅が建っている。」

　と、ありました。



　よっしゃ、もう間違いない、
　たぶん、これや。



　ただ、そうはわかっていても確かめない限りは
　やっぱり心もとない、
　今度の遠征のときには　ここへいくしかないな、と思いながら
　たまたま　DVDジャケットの場所のことで
　メールのやり取りをしていた方に
　メールを書く機会があったので
　そのメールに、この石段のことも書いて送りました。

　そしたらその方が、
　先日、品川へ行く用があったそうで
　ついでにこの場所を確かめてきてくださり、
　写真を撮ってきてくださいました。

　その写真が　↓　です。





　ね！　間違いないでしょ！

　もう、めちゃくちゃうれしかったです。


　で、この階段は、高輪高校の大通り側の校門横なんだそうです。

　なんか、パズルが解けたようで、
　ほんとにうれしい気持ちです。

　
　でも、いくら校門横の石段と言っても
　なんでこんな行き止まりの階段で撮影をしたのでしょう。

　確かに、雰囲気のある階段ではありますが、
　高輪には、もっと趣のある坂道、階段が
　たくさんあるみたいなのに。

　さっき書いた保安寺の参道は、
　高輪高校の横を通り、泉岳寺へ抜ける道につながっており、
　これもなかなか情緒のある道なんだそうです。

　こんな行き止まりの道よりも
　そっちの道の方が　高輪高校の学生さんにも
　親しみが深いんじゃないかな、などと思いました。


　でも、ふと、思い出しました。
　さっきの1996年の写真です。

　少なくとも1996年までは　
　この石段の下は空き地だった。

　宮本さんが通っていたころにも
　空き地だったにちがいありません。

　てことは、学生たちのかっこうのたまり場だったかもしれませんね。






　さて、ここももちろん、
　野音の時に行ってみました。

　感動の野音の次の日の朝、
　泉岳寺駅に集合して、
　宮本さんの母校高輪高校の横の路地を歩いて
　大きな通に出たところで左折。
　保安寺の参道を見ながら　高輪高校横の石段を目指しました。


　


　これこれ！　これです！

　すっかりテンションの上がったわたしたちは、
　すかさずエレファントカシマシごっこ。

　汗だくになりながら30分くらい、
　入れ替わり立ち代わり遊んでました。

　もうめちゃくちゃ楽しかったです！





　　MAP





　　



　

ちどり ｜Home