日比谷野音から帰ってきて
　あっという間に1週間が過ぎて
　家族の　「また行くんかい。」という声を背中に
　再び東京へと旅立ちました。

　一応は、ジャニーズコンサートに行く娘のお供ってことですが
　もう誰もそんなこと信じていません。


　午後から出発したので
　品川からAXへと直行しました。
　原宿で降りると　浴衣の女の子がいっぱい。
　なんか、お祭りの雰囲気ですね。

　ついこの間、エレ友さんと来たなあ、と思いつつ、
　AXへの道をたどります。

　何年振りかなあ、AX。


　のんびり中に入ってみると
　もうかなりいっぱい。

　ちょうど、成ちゃん側の後ろの階段のところが空いていたので
　今日はここで見ることにしました。



　黒猫チェルシー、ACIDMANと熱い演奏が続きました。
　特にACIDMANは、このイベントの常連だそうで
　ファンの人たちもいっぱいで　
　ものすごく盛り上がっていました。


　そして、トリのエレファントカシマシ。
　バンド転換のときには、お客さんちょっと減ったかな、と思ったのですが、
　宮本さんが黒シャツで登場すると
　思ってたよりも大きな歓声と拍手が沸き起こりました。

　ジョージさんが、
　「日本のバンドで初めてすきになったバンドです。」
　と、紹介してくれたのも　うれしかったです。



　で、一曲目は、「ファイティングマン」。

　きた―！　始めっからこれや―！！

　この頃、「ファイテイングマン」が、前半に来ること多いです。
　4月の堂島のイベントの時、2曲目か3曲目にこれが演奏されて
　それで　会場がすごく熱くなったわけですが、
　その時に　意外とこの曲、前の方がいいかも、と感じました。

　宮本さんにも、あの時の熱さが伝わったのならうれしいな。


　あんまりうれしかったので、
　らんてぃむらんのらっつぁんでぃ、と一緒に歌ってたら
　前の女の子に睨まれました。

　ここぐらいはいいかなあ、と思ったんですが。

　この子のブログに、
　「一緒に歌う非常識がおる」
　と、書かれてるかもしれません････。



　次、「悲しみの果て」。
　とってもいい声でした。
　AXに　高音が響き渡っていました。



　次は、ギターを持ってきて、
　MCはくわしいことは忘れましたが、
　「あてなき日々」みたいな言葉があって
　もしやこれは　「太陽の季節」？

　そしたら、宮本さんが

　「あ〜あ、っていう歌です。」


　これ、めちゃウケた。

　そうか、この歌は　「あ〜あ」って気持ちで作ったのか、
　しかし、こんな曲紹介、いまだかつて聞いたことない、
　なんかしばらく笑いがとまりませんでした。


　で、ほんとにもう忘れちゃったんですが、

　「日々のもやもやや不満みたいなものを　露骨に歌ったものです。」

　と、言ってました。
　「露骨」という言葉がおもしろかったので、
　これは、間違いないですが、あとは間違ってるかもしれません。


　いやあ、素晴らしかったです。
　うら声シャウト、もう最高。
　これが出来るのは、世界でも数えるほどでしょうね。

　


　それから、「so　many　people」でした。

　ほんま、いつ聞いてもこの歌はかっこいい。
　今日も、ものすごくかっこよかったです。

　「そんなのありかよ、神さまよ」　のところで
　神さまを拝むように両方の手のひらを
　こすり合わせていました。

　遠くから見ると　ハエが手をする足をする、っぽかったです。

　これやったっけな、
　石くんが前に出されて　あやうく落っこちそうになってたの。




　ずっとギターの歌が続いて、「珍奇男」でした。

　歌の前に、

　「おもしろい歌詞の歌です。」

　とか言ってました。
　それで、

　「23くらいのときに作って、
　　23って言ったら大人ですよね。
　　23だから、ええっと、3年前に先人式してるでしょ、
　　だから大人で････（くどくどくど）。」

　やたら長い「成人」の説明あり。
　そんなん説明してもらわんでも、だいたいわかるんですけど。




　「笑顔の未来へ」。

　ここまで結構ゴリゴリした感じできてたので
　少しとまどい気味だったエリアが
　この曲で身体を動かし始めました。

　そう思うと、大事やんな、こういう歌も。

　売れるとか売れへんとか、そういうこと以外に
　いろんなお客さんに楽しんでもらうってことは、
　やはり大切なことだと思います。

　これ、反対の立場やったら
　もう勘弁してよ、って思いますもんね、さすがに。

　なかなかノリノリな感じで歌ってた宮本さんですが、

　「あなたを･･･の･･･、テロリストは―。」

　と、サビをまちがえていました。
　その時の一瞬きょどった様子が　見ものでした。




　ほっとしたのもつかのま、次は「デーデ」でした。

　「金だ、稼いでみろ、金だ。」
　「10億稼げ。」

　とか、まるで小学生のいうようなことも言ってあおっていました。
　
　申し訳ないですが、かわいいです。




　その次は、「Sky　is　blue」。
　入りの高音が　ほんとにかっこいいです。
　
　「すかい　いず　ぶる―！！」　の
　日本語英語の発音が　冴えまくっていました。

　わたしが、この歌がだいすきなのは
　この歌は　ものすごくポジティブな歌で
　これを作った宮本さんの気持ちを思うと
　心から祝福したくなるのですが、
　
　そんな上昇思考の歌が
　重厚な音とシャウトとで表されているのは
　ここにうわついた気持ちがなく
　しっかりと自分の行くべき道を
　宮本さんが見つめている証拠だと思うので
　とってもうれしくなるのです。



　
　相変わらずかっこいい「FLYER」。
　『落ち合おう』は、『虹をかけようよ』と同じフリでした。




　最後は、「ガストロンジャー」でした。




　トリだったので、アンコールがありました。
　この日は新曲を歌っていなかったので
　たぶん、新曲がくるんだろうな、と
　ちょっと油断していたら
　なんと、聞こえてきたベース音は、
　「待つ男」でした。



　ひえええええ、
　イベントやって言うのに
　「太陽の季節」聞いて　
　「待つ男」まで聞いてしまってええの？！

　果報者です。

　よかったのはいうまでもありません。
　特に、

　『がたがたとそりゃふれまわる』

　のところで、
　宮本さんが、二つ折れになって
　まるでバネでもついてるかのように
　身体をぶんぶんゆすって歌ってたのが
　ものすごくかっこよかったです。

　で、横を向くと、黒シャツの脇がビリビリに破れていて
　縦に二筋、切れ目が入っていました。

　もうシャツの役目は果たしていない、
　ぼろぎれになってしまっていました。


　はぁ、かっこいい。

　素晴らしいです････。




　ま、東京に行く機会が出来たし
　そんなら宮本さんの姿でも見てくるか、みたいな
　先週の野音とはうってかわったリラックス気分で行ったのですが、
　ものすごく熱いライブで
　ふざけんじゃねえぜっ！　というような、
　ダイレクトパンチをお見舞いされたようでした。

　行けるチャンスのある時は、
　行く、と決心することが大切だと
　またイケナイ決意をしてしまいました。




　え〜と、この後、ジョージさんが出てきて
　今日のイベントの御礼の挨拶をされて

　「みんなで記念撮影をしようと思うのね。
　　客席に向って写すからね。」

　つまり、舞台のアーティスト越しに
　客席も写そうというわけです。


　「では、アーティストのみなさんも
　　ステージに来てくださ〜い！」



　え、エレファントカシマシも呼んでるの？
　来るんかな。
　今までのパターンやったら　来おへんよな。
　と言うことは　この企画成立せえへんかもしれんよな。

　せやけどやで、
　早い出番やったら　もう帰ってしもた、とかそういうこともあるけど
　トリで　さっきまで演奏してたのに
　いや、出ません、っていうのも
　あれよね、あまりにも不義理よね、


　などと、短い時間でいろいろと頭の中で考えていたら

　ありゃありゃ、出てきたやん、宮本さん。


　他のアーティストの人たちは、
　歓声に応えて手を振ったりしてるんですが、
　宮本さんは、客席の方をみようともせず
　スタッフさんの指示に従って
　普通の撮影のように、

　「ここですか、はいはい。」

　みたいな感じでその位置にスタンバイしていました。

　で、撮影が終わると、
　これまた、客席の方を見ることもなく
　さっさとそでへ入っていってしまいました。

　そのあまりのそっけなさに
　なぜか　心どきどきしてしまう
　まぬけなＪｏｈｎｎｙ････。


　でも、こういうところに出てくるってすごいレアですよね。
　歴史をまたひとつ見てしまった。

　きっと、ジョージさんの頼みじゃ断れねえな、って
　そんな江戸っ子気質やったんかな。

　あ、このときも黒シャツやったけど　敗れてはいませんでした。
　着替えたんですね。


　ま、そんなわけで、
　わたし、宮本さんと一緒に写真撮っちゃいました。
　
　後ろの端っこの方にいたわたしが　
　あの写真に写ってるわけはありませんけど、
　事実は事実なんで、はい。

　心の家宝にいたします。




　いろんな余韻を残しつつ、　そのまま渋谷へ繰り出すわたしたち。
　おいしいお酒と　おいしい肴で
　ライブのことや、エレファントカシマシのことや、
　いっぱいしゃべって夜更かしをしました。

　最高のしあわせやね。

　来てよかった。


　俺の東京―――――――！！！！

　　

ちどり ｜Home