気がつきゃライブの時間だぜ
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| 2008年08月13日(水) |
◎四星球@神戸スタークラブ |
お盆休みだ。 レポ、書けるぞ。
とは言うものの、かなりばてばてなわたしは ほんとに神戸まで行けるのかと 前日まで心配していました。
しかし、13日になってみると 「行かんわけにはいかんやろ。」 的な気持ちになって 少し日がかげるのを待って 出かけることにしました。
スタークラブの受付で この前のセクマシの時にもらえなかった スタンプラリーカードをもらい、 前回のと今回のと ふたつスタンプを押してもらって 「1キノコ」 をもらいました。
聖火を持ってるドコモダケでした。
で、ライブですが、 四星球の前のバンドが セッティングは普通にしてたのに 始まると なんだかわからない爆音を発して ギターの子が ドラムセットに体当たりして壊し、 そのまま帰っていきました。
ライブ時間約1分半。
唖然とする中、松原さんが
「ええぞ〜! もっと壊してくれ〜! 俺たちの常識も壊してくれ〜!!」
と叫んでいました。
ざわざわする中、四星球がセッティングに現れると わたしの右あたりにいた女の子が
「1回外出るわ。 気持ち落ち着けな。」
と言って出て行きました。
だって、このバンドで予約してきた人だっているわけでしょ、 その人、2500円払って ここにいるわけですよね。
どういうバンドなんかようわからんけど、 それは酷いよな。
で、四星球のセッティング。 なんか、セッティングばっかり見てる・・・・。
ようやく客電が落ちて TMレボリューションの曲が流れてきました。
出てきたのは黒のテープを裸に貼って TMさんの衣装にしているU太くんとまさやん。 モリくんは 黒の全身タイツ。
それで歌を歌ってるとどこからか
「そんな歌だめよ。」
みたいな声が聞こえてきて どこやどこや、って探したら 左側の足場みたいなところに やすおくんが腰かけていました。
い、いつのまに・・・・
「わたしはライブハウスの守り神よ。」
なんや、そりゃ。
やすおくんの格好は 金髪のかつら、 赤の総柄のテロテロしたシャツに アコギをもって足をぶらんぶらんさせてます。
そうやなあ、女版スナフキンみたいな。
それで、その足場から降りてきて 一曲目は 「コンプレックス」 でした。
「どっかは?」 「つれてって」 ってやってたのですが、 実は ここで引っ張ってるのは 次のバンドの ワジェロがまだ来てないかららしくて 「ワジェロ待ち。」 って言うてました。 「ワジェロ」 「はよ来て」 っていうのもありました。
そうそう、C&Rの時に 「ちょっと待って!」 と止めて ホール中央あたりで サングラスで 「ほてい」 ってやってる 大田クルーのメンバーの人に
「大田クルー、怖い!!」
っていうてました。 確かに怖かった。
それから 「どっかは」 「つれてって」 の時に 「どこにもつれってってもらわれへん人には。」 と言って マイクスタンドのテーマパークの入口をやってました。
回しながら、なぜかまさやんに後足キック。
「なんのキックやねん!。」 というU太くんの突っ込みに やすおくんは小さい声で
「テーマキック。」
て言ってて、わたしはなんかそれがおかしくて ずっとくすくす笑ってました。
「まむしげ」 を思い出しました。
ここんとこで なんかわたしは いつもとちがう自分に気がついていました。
いつもなら もうここらでは ライブモードのスイッチ入って わけわからんくらいきてるのに 今日は おもしろいし、笑ってるし、楽しいのやけど なんでかスイッチ入ってない自分がいました。
なんでやろ? やっぱり 調子わるいんかな。 このまま スイッチはいらんまま 最後まで行ってしもたらどうしよう。
そんなことを思いながら お酒の歌をきいていたのですが、 やすおくんが
「もう夏休みがなくなってしまったことが さびいしいです。 もう一回 夏休みがあったらええな、『ギンヤンマ』 !!」
って言うたとたん、 バスッ! って スイッチ入りました!
もう、ちょっとわからんです。 むちゃくちゃになりました。
やすおくんは 途中、 せきこんで 歌えなかったので まさやんが代わりに歌っていました。
「ギンヤンマ」 ほんまによかったです。 なんでこんなに 心に響いたのかというと わたしもやっぱり
「もう一回夏休みがあったらええな。」
って、思ってるからでしょうね。 もうあんなに長い休みはないですよね。 仕事をやめたとしても それは 休みじゃないし、 ましてや 夏休みじゃない。
もう自分には永久に夏休みはこない、 やすおくんにも 夏休みはこない。
夏休みは 少年時代の象徴なんでしょうね。
なんかそんなセンチメンタルが やすおくんの言葉と繋がったんだろうな、と思います。
この歌が終わると まさやんがいきなり 「オリンピック出た〜い!!」 って叫んで やすおくんも U太くんも 出たい、出たい、って。
「あれで出たいな、ボディビル。」 「ほんなら やってみよ。」
それで、3人がお立ち台に上がって ボディビルのポーズを 取り始めました。
めちゃおもしろかったんですが、 あれは 今日のライブの流れとどういうふうに絡んでるでしょう。
ほんま、おもしろくて笑いまくったんですけど、 流れでいうと あそこだけ浮いてた感じがします。
そのあとは 「バブル」 です。 ジュリアナは スクール水着にみつあみにゴーグルでした。 ほんで、ホールにビート板持って降りてきたんですが、 最初にからんだお嬢さんにはふられて 次に 大田クルーの物販のとこにいた メンバーの人にからんでいました。
ほんで、物販にいてはったスタッフの女性 (やや年かさ) にも からみにいったのですが、 この人にも拒否されてました。
やすおくん、結構食下がってたんですけど
「あかん、眼鏡の奥の目が笑ってへん。」
って、あきらめてました。
それで無難に男性を選んで ビート板を渡してましたが、 その時 すぐ横のドリンクカウンターに 一心太助のアイドルうちわが現れました。
あれは、誰やったんですか。 わたしは ロザンの菅ちゃんと思ったのですけど、 「いやいや、そんなはずない、 菅ちゃんの一心太助うちわなんかあるはずない。」 と、思いなおしました。
氷川きよしですか。
で、やすおくんが そのアイドルうちわを相手にしてて ふと、男性のことを思い出し、
「ほっといてごめんね。」
って、謝ったのが、またおかしかったです。
この歌の後、2階のPA席に 不機嫌そうにステージを見つめる松原さんと その横にいる めだまオヤジ。
ちょ、ちょっと待ってぇや。 おもしろいやんか。
「レコ発が始まるんですけど、 神戸を入れてなかったので あんなんしてるんですよ。」
そら、あかんわ、 そら、神戸いれなあかんで。
もっとやったれ、めだまオヤジ。
「そやから今日、神戸を決めて帰りたいと思います。」
と言った後、
「うそ〜〜〜〜!!!!」
って、やすおくんが叫んだら 照明が落ちて 真っ暗になりました〜。
ほんまにおもしろいライブハウスですね。
で、わお! の後、まさやんに背中をくっ付けて 指のピストルを吹き消すしぐさをしてました。
それから、新曲の 「エイトビートメゾフォルテ」 でした。
「おとなになりそこねちゃった」 という歌詞が繰り返されます。
う〜ん、どうなんやろ、 わたしもなりそこねかな。
なりそこね、というよりも なり返りかな。
子育てしてるときは 結局わたしも普通の人間になったな、と思ってたんですが、 子育てが終わると そのまま 普通の人で落ち着くことが出来ず、 こんなふうになってます。
おとなになるのは 決して悪いことではないと思います。
一番素敵なのは おとなとこどもの境界線を 自由に行き来出来ることだと思います。
でも、「おとなになりそこねちゃった」 と もがきながら歌うやすおくんは それだから 素敵なんだと思います。
最後は 「クラーク博士」 でした。 もう飛び跳ねてしまいました。
ホールに降りてきたまさやんとやすおくんは やすおくんが 置いてあった刀を取って 斬りつけていました。
そのあと、危ない目つきで 刀をなめてました。
かっこいい・・・・。
ステージにもどったやすおくんは どくろの杖を持っていました。
あれがなんだったのか、よくはわからないんですが、 ずいぶん お金のかかってそうな小道具だったんで びっくりしました。
曲が終わったあと、みんな帰っていって まさやんが残って なんやったか忘れたけど おしゃれなフランスっぽい曲を弾き始めました。
そしたら、貴婦人が次々登場。
わたしは ぬいぐるみを恍惚とした表情でなでてる モリくんのマドモアゼルがすきです。
U太くんはモリくんのスカートの中に頭を突っ込んで 獅子舞になって帰っていきました。
そうそう、まさやんの弟が紹介されてました。 とてもかわいい子でした。 あちこちで 「かわいい」 って声がして ライブ後も一躍人気者になってました。
とても楽しいライブでした。
ほんで、気がついたことがありました。
もうこれは、まちがいなくプロのライブやな、って。
今までは なんていうか、 YO-KINGが言ってたみたいに アマチュアでありながら きちんとツボをおさえてるバンドやったと思います。
それが、今は、 ひとつ階段を上っていったんだ、と感じました。
四星球はこうして どんどん階段を上がっていくのでしょうね。 そして どんどん遠くなっていくバンドなんだろうな、と。
ふつうならそういうのは寂しいのかもしれないですが、 四星球には もっともっと遠くなっていってほしいと思います。
たとえ 存在は遠くなったとしても 四星球は 決してアマチュアだったころのことを 忘れてしまうことはないと思います。
だから わたしは安心して 階段を上がっていく姿を 見つめていられると思います。
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