index｜rew｜ff
| 2008年03月22日(土) | ◎四星球、花団、セックスマシーン＠徳島ジッターバグ |
ついにこの日が来てしもたなあ。
なんか、去年の夏くらいには
きっと なんだかんだぐだぐだ言いながら
このままてっちゃんがドラムやっていくんやわ、
とか思ってたんですけど、
やっぱりそうもいかんかったんやなあ。
てっちゃの最後のライブ、
気合い入れて行こう！
････と、思ってたのに体調最悪。
徳島に着いて まずトローチとうがい薬買って
ホテルでは お風呂に入って 薬飲んで
30分間ふとんにくるまって眠り、
よし、行くぞ！ と、自分自身を鼓舞しつつ
ジッターバグへ向かいました。
そしたら いきなり、
階段前でくるみちゃんに会い、
とたんにテンションあがりました。
ほかのバンドのことは
ちがうところに書くとして
まずは四星球のレポを書きますが、
その前におかしかったこと。
THE春夏秋冬の 「おへんろさん」 という歌の時
一番前にいた女の子が
長い髪を振りまわして ノッていました。
それはまるで セックスマシンガンズのヘドバンのようでした。
それだけも すごいなあ、っておかしかったんですが、
2番になると
突然、後ろにいたおなじみMくんが
最前まで突っ込んでいって その子に激突！
それから そこは3人くらいで
10人分くらいの場所を取るモッシュゾーンとなりました。
いや〜、激しい、激しい。
おもしろいのなんのって。
で、歌が終わるとMくんは妙に謙虚な態度で
「どーも、どーも。 すみません。」 みたいに
ぺこぺこしながら 後ろにもどってきました。
その様子にもわたしが爆笑していると
「いや、すきなんですよ、この歌。」
と、照れくさそうに言いわけして 戻っていってました。
ほんまにおかしかったです。
はい、それで四星球です。
暗くなった場内にドラゴンボールが流れ
半被のU太くんとまさやん、
それからリンダスタイルのてっちゃんが出てきて
パラパラを踊り始めました。
ところが途中で てっちゃんがモリ君と交代。
これは、今日でドラムが入れ替わるんだよ、ということを
こうして表現しているのかな、
そんな表現はもっとあとでもいいのになあ、
今は思いっきり盛り上がりたいのになあ、なんて思ってたんですが、
すいません、そんな安っぽい感傷ではありませんでした。
これは、ライブに青春をかけた若者たちの
熱く吟味された、真面目なオープニングでした。
つまりですね、
交代したてっちゃんは パラパラが終わると
ぶわ〜って前にやってきて
「一曲目！ 『クラーク博士と僕』！！」
っていって VO.をやり始めたんです。
一気に盛り上がりました。
そして スーパーマンのやすおくんが出てきて
そのやすおくんの持ってたフープを取って
回しだすてっちゃんですが、
ほとんど回りませんでした。
「なにやっとんねん！ VO.はおれや！」
みたいなオチがあって
再度一曲目 「クラーク博士」 が始まりました。
会場は 始まり前の、
すくなからず漂っていたセンチメンタルをすてて
「よっしゃ、今日も笑ろたるで〜！」
みたいな雰囲気になりました。
すごいなあ、四星球。
この状況を こんなふうに持って行くか、と
わたしは ほんとに驚きました。
で、やすおくんは ホールに降りてきて
フラフープをやって ステージにもどろうとしたら
お客さんたちが やすおくんを中心にモッシュをはじめて
やすおくんは なかなかホールに戻れず
「帰らして〜！」
と言いながら
ホールをあちこちへと弾きとばされていました。
昨日のスタクラでは
「（ステージに） 上げて〜！」
って言ったら そばにいたガタイのええやつが
やすおくんをリフティングしてました。
その子はラガーマンでした。
ま、なんとか無事にステージにもどってきて
お酒の歌です。
あ？ なんかいつもとちがう？
ギターのアレンジ変えた？
みたいなところがあったのですが、
まさやんの方を見ると
まさやんがベロだして しまった、って顔で笑ってたので
コード間違えたんや、と思いました。
しかし、これ、宮本さんやったら
「また間違いよった。」 って すぐに思うのに
まさやんやったら
聴いてる自分が間違ったんかな、って思ってしまうのが
なんかおもしろいな、と思いました。
それだけわたし、まさやんのギター、信頼しています。
なんの曲やったか忘れましたが、
U太くんもベース間違えてた。
これも
なんかいつもとちがう
斬新な、不協和音的なベースランやな、
もしかして････
って、思ってU太くんみたら
下向いて弾きながら 間違った〜、みたいに
照れ笑いしてました。
すみません、別にわたし荒さがししてるわけじゃないです。
こういうのも人間っぽくっていいな、って
いつも思うので。
曲順は ほとんど覚えてませんので
だいたいの記憶で書いていきます。
「潮騒ぎ」 は、そりゃもうすっごいモッシュでしたよ。
で、真っ先に飛んでたのは もちろんM君です。
それから くるみちゃんも飛んでました。
昨日、やはり 「潮騒ぎ」で、くるみちゃんが飛んでて
そのあと、M君とくるみちゃんで
『本日のダイブについての反省会』 が行われてまして、
その時に 右と左から同時に飛んでクロスしようみたいな、
（年配の者には 「魔のX攻撃」 をおもわせるような）
そんな計画もあったんですが、
今日は そこまではいかなかったにしろ、
ふたりのダブルダイブが見れて
わたし的には 大満足でした。
「吉野川同盟」 では、
やすおくんが 「ずきゅん」 とか言いながら
女の子に告白していると
「ちょっとまったぁ！」 とてっちゃん。
「おれ、やっぱり やすおがすきや。
おれの胸に飛び込んでこい！」
という告白がありまして、
やすおくんがとまどいながらも飛び込もうとすると
「あ、はい、 あ、はい、 はい、はい、はい。」
って 身をかわしつつ、
最後はそのリズムで
「おどりあかそぜ、えぶりない！！」
とツイストしてました。
ああ、この芸が見られなくなるのはつらい。
だれか、「おどりあかそぜ」 を継承してください！
あ、それから、
「我ら吉野川同盟は･･･」 のとこにはいる前に
みんなが手拍子するでしょ、
あそこのとこ、やすおくんが
「合わせてください！
ほんとにお願いしますから 合わせてください！」
って ちょっと本気で言うてて おもしろかったです。
「ビスケット」 の時は まん中くらいでピアニカ弾くときに
スーパーマンの衣装の袖を脱ごうと 懸命に引っ張ってました。
と言うことは それまで
脱げへんままに弾いてたってことなんですかね。
ちゅうか、スーパーマンの衣装で出て来たんやから
この歌はもっと早くにやったんでしたっけね？
「コンプレックス」 は
「きっついわ！」 「てっちゃんやめたら。」 でした。
ここんところは 表情が大事なのだそうです。
「YO.RO.NN」 は ワンコーラス目かな、
やすおくんが 「シュビツパパパ 出馬」 を間違えてましたね。
でも、いつもみたいに困った表情ではなく
笑い飛ばす感じで うまい感じにごまかしてました。
「出る」合戦のところでは
なんど言っても
「選挙に わお！」
っていうてっちゃんに あきれ気味のやすおくん。
それで、「よ―ろ―ん」 のコーラスのとこは
突然カズくんが騎馬戦で登場。
前の馬になってるもーりーの、テンションの高いこと。
血管切れへんか、いうくらいでした。
すごい勢いこんででてきたけど
やすおくんにさっと眼鏡取られて
即 退散してました。
退散するときも また、
うお〜っ！ とかって もーりー、
めちゃ高いテンションで去って行きました。
あれ、完全に酔っ払ってたな。
ほとんど状況わからず、ノリのまま出てきてたんやろな。
ここらあたりから だんだん終盤の様相になってきて
なんとなく もうそろそろおしまいやなあ、って
みんなが感じ始めてきて
そこへ持ってきて
「あぜくら商店街」 や 「ギンヤンマ」 が 演奏されました。
なんか、じんときてしまうものがあります。
「バブル」 もありました。
もちろんみんなで わお！ ってやりました。
ジュリアナが出てこなかった 「バブル」 は
初めてだったように思います。
てっちゃんが主役の 「バブル」 だったんですよね。
そして、最後。
「後ろ向いたら てっちゃん見て泣きそうやし、
前みたら お客さん見て泣きそうやし、
どっち向いて歌ったらええのかわかりません。」
って言いながら やすおくんが
泣くのをこらえて 最後の曲を告げました。
『明日まで�辧�
心のこもったドラムって こういうのを言うんやろな、と思いました。
歌に溶け込んでいながら
ドラムの音が しっかりと主張を持って
（それは四星球や仲間に対するてっちゃんの思いなのでしょうね）
歌から浮いてしまうことなく
はっきりと届いて来る。
ほんとに気持ちのいい、
心の中に響いてくるドラムでした。
今まで聴いたてっちゃんのドラムの中で
一番よかった、と思いました。
やすおくんは 何度も涙で
歌詞がつまりそうになってました。
アンコールでは
「てっちゃんはほんまにええ子なんです。
てっちゃんに なにやりたい、って聞いたら
お客さんの聴きたいのがいいって。」
「サポートですよ、
サポートでこれだけやってくれたんです。
CDがなんぼ売れても てっちゃんにはお金は入らへんのです、
サポートやから。
それやのに ずっと一緒にやってくれて。」
ほんまにええ子ですね。
最近 高学歴で、事件を起こす人が多いけど
てっちゃんをみていると
頭のいい人がみんなてっちゃんみたいやったら
世の中は すごくよくなったやろな、って思います。
アンコールは 「青空教室」 でした。
あと、事件発生の 「旧潮騒ぎ」 もありました。
そして、シメは気分のいい時にだけやる （とか言てた？）、
『アングラ思考の高いバンドの終わり方』 でした。
なかなか伝わらないと思いますが、書いてみます。
やすおくんは 服かタオルか なんかそんなんを
振りまわして 床にバシバシ叩きつけ
それを投げ捨てて 脇目もふらず 退場。
まさやんは 激しいストロークのあと、
ギターのボディを持って 上下に激しく揺さぶり
投げ出すように ギターを放置して退場。
てっちゃんは リズムもなんも関係なく
やたらにシンバルを叩きまくって
スティックをじゃまくさそうに放り出して退場。
U太くんは ベースを持ったまま、
後ろ向きになって 過激な連続おじぎみたいなのを
こめつきバッタなみに繰り返し ベースを床にほっぽり出して退場。
そして、会場には
ギターの甲高い単音が耳ざわりに響いていた･････。
う〜ん、数年前に見た ○ラフマンみたいやなあ････。
こうして てっちゃんの最後のライブは終わりました。
てっちゃんは ライブ後もたくさんの人に囲まれて
写真を撮られてました。
その様子を見ながら
てっちゃんは わたしが見てきた一年半の間、
てっちゃんらしさが 全然変わらへんかったなあ、と思いました。
よくも悪くも、てっちゃんはライブハウスの色に
染まらなかったと思います。
いつも、穏やかな、近所のやさしいおにいちゃん風だったと思います。
てっちゃんがいなくなるのは
ほんとに残念です。
ずっと5人でやっていってくれたらいいのに、って
そう思ってました。
だけど、ちがう方から見ると
てっちゃんみたいな人が
医療の現場で働くということは
世の中にとっては すごくいいことですよね。
てっちゃんが選んだ道はきっと
てっちゃんにとって 間違いのない道だと思います。
どうか、これからもがんばってくださいね。
また、どこかのライブハウスで
お会い出来ることを楽しみにしています。
その時は 一緒に
「バブル〜」 とか
「きっかわ！」 「ほてい！」 とかって やりましょうね！
