今日のブルー
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2013年12月17日(火) 突発的な講座のようなもの。 『犬を描く』 8 足〜完成


いよいよラストです。
前足はこんな感じで描き込んで行きます。
描き方はこれまでと同じで薄く全体を塗込んだあと、ブラシで毛の流れのタッチを付けていきます。



しっかり犬の足の骨格や爪を思い出しながら肉球がどう付くのか想像してみて下さい。
この犬はポリスドッグなので運動量も多く、肉球は固く爪は適度に削れているように思います。
子犬であれば爪は比較的そのまま、肉球は柔らかくピンク色になると思います。
外を歩く犬の肉球は乾いて灰色がかった色合いに見えます。
指と爪の間にある毛の房や流れもよく見て描き込んでください。

同じように後ろ足も作業を進めて行きます。
後ろ足のポイントは筋肉に沿って毛の流れが見えやすいことです。
くぼみや毛のつむじに注意すると良くなります。
あとは腿のあたりを覆った毛の変化です。
これはお腹のあたりの毛と重なっていて長さと毛の質に注意。



このあとヒゲと足の指や爪を仕上げれば完成です。
気になる部分があれば目や尾、耳のあたりも整えてやりましょう。
ちなみに犬のヒゲは瞼の上、頬、鼻先に生えています。猫のようにたっぷり生えていないので
違いを比べてみるのも楽しいと思います。
ひげを描いたらレイヤーで複製し、少しボカして重ねると自然になります。
こういった写実調の場合、濃い一本線で描いてしまうと浮いてしまいますのでご注意を。
線はあくまで光りや物質の影、重なりから生まれる面の連続だと思います。

作業の最後、目には少し明るい色を付けて力強い輝きを意識しました。
全体のバランスを見ながら締めくくってください。



さあ、完成です。






くすんだ博物画風にするならこんな風に全体に赤系の暖色を薄く置いてみるのも良いでしょう。
(目など加筆前に処理しています。数タイプ仕上げてみて、後日見直すと良いです)






いかがでしたか?
うまく描けなくても描く事で犬の体の構造がより詳しく観察出来たと思います。
ここが一番大事に思います。
リアル絵を描くという事は観察、という科学なので仕上がったらヘタクソだった!でもいいんです(笑)
ここが頭に入ればあとは枚数をこなすうちに素敵な絵が仕上がると思います(^^)

犬が描けたら同じように今度は鳥類や爬虫類、虫、植物とお好きな題材をぜひトライしてみてください。


参考までにおすすめの一冊。

     




                                   


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