今日のブルー
ALL INDEXINDEXBACKNEXT  
※イラストグッズ販売始めました。※ 


 
2009年04月13日(月) 青空と娯楽



2007年に行ったNINツアーの写真、最近よく見てます。
すっごい晴れやかな青空の5月でした。
一度だけ一瞬雷雨が来たけどそれ以外は1週間青空。
私や友人達は夜まで待ちきれず昼間から会場前でウロウロ。



この時、WEB(主にスパイラルで出会った方々)の知人さん達と顔合わせ。
他にもこの場で何気に声をかけて以来、おつきあいが生まれた方もたくさん。
皆仕事や日常生活を必死でやりくりして追っかけてた。
私も仕事をずいぶん前から入念に計算し、この一週間休み作りました。

ろくに旅行も行けないのでたまには、と思ったんだけど観光は出来ず(笑)
ひたすら会場周辺ですごした東京、名古屋、大阪。
大阪はホテルから朝すぐ会場へ。いい天気で原っぱしかないZepp大阪。
皆寝転んで遠くのコンビニまでお菓子を買いに行ったりセットリストを予想したり
昼寝したり、いかにいつもあくせく生活してきたのか思い知った時間でした。



毎日仕事して、人間関係こなして、生活して、休んでまた仕事する7日の繰り返しで年をとる。
そんな中ここまでただ音楽を楽しむ為に過ごした時間なんかそうそうなかったのです。
ヘタしたら一生に一度かも。
何もかもが爽やかだった。知らない人が皆にこにこ無造作にそのへんに転がってて
他人との垣根が少し低くなってた気がしました。
同じものを皆待ちわびてるんだなあと思うせいなのか
はたまた爽やかな青空のせいなんだか(怪しい網タイツ風船も飛んでた)
あんな気持ちのいい場所って滅多になかったなあと時間が過ぎ行く程に思うのです。





ほぼ全公演、最高のショウだったし、毎日セットリストは変わるし
トレントは日本が好き、とファンに終始にこやか。
NINってエンターテイメントというより芸術に近い音だと思うけど
決して敷居が高くはなかった。
ライブ会場にさえ行けば圧倒的なパワーで連れてかれる。
NINにしか見せられない空間というかその瞬間だけの至上の音楽空間。
そしてひっそり、歌詞や音に込められた世界やブッシュへのメッセージ。
受け取れる人が各自それぞれに受け取ってまた同じ繰り返しの日常へと戻って行く。

私の二年経ってもまだ消えないものはあの青空。
イヤーゼロというアルバムはまさしくそういうものだったかもしれません。
世界中、いろんな嫌な事が暗く重く覆っていて、自分達の生活の傍までたれ込めてる。
そんな中で望むものは気持ちのいい青い空。
たとえ「むあーち!」という絶叫と共に踏んづけられもみくちゃにされ
汗でシャツが絞れる程になっても、酸欠で会場から脱出しても(二日目の私です。また戻ったけど(笑)
皆嬉しそうだった。
そんな会場を包んでいた5月の風と青空。
終了後の夜空は満天の星。
いや、皆とどんなに凄かったか話すのに夢中で空なんか見ちゃいなかったけど。

明日のチケットがない、と誰かが嘆けば、誰かから「あるよ!」と声があがる。
私は見知らぬ人の後頭部を勢い余って叩いちゃったけど、笑って許してもらった。
あれから2年経ちました。
しかしいまだあそこまで心地よく感じた場所はなし。
ないんだけれども、あの空間が心の片隅に残ってる限り
雨が降ってもいつか心は晴れる。



8月まであと4ヶ月。
今度はフェスなのでNINを待ちわびた人達だけじゃないけど
皆それぞれ好きなバンドを楽しみに待ってて、きっと気持ちのいい夏の日になるんだろうな。
青空とセットで思い出す音楽は今の所NINだけなんだけどじわじわと増えて行くといいな。

TOOLも行ったけど、ステージの赤いイラストレーションとメイナードの変な踊りが
あまりにもツボでそればかり思い出します(笑)
あれはあれで善し。
TOOLもまた来ないかな。

赤デビル見て笑っちゃった(^^;何やってんだろメイナード。





                                   


bluemarin|Home ※無断転載等はご遠慮下さい※