今日のブルー
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2009年01月13日(火) チェ 28歳の革命

チェ 28歳の革命

当然観てきました!

一応今までゲバラ映画、キューバ関連映画を見られる限り見ました。
ドキュメンタリーでゲバラ本人が監修したものも見ました。(国内未公開)
ゲバラがグレート義太夫みたいで、史実も無茶苦茶なトンデモでしたが
ゲバラは何も言わなかったんだろうか(^^;


そして今回、ゲバラ映画が大々的な劇場二部作で公開されてすごく嬉しいです。
主演のデル・トロって本来全くゲバラに似てません。
にも関わらず、激しい減量と表情、仕草の再現でゲバラを表現していました。
目付きや笑い方、演説の仕方など相当研究してがんばってた。
それだけでも必見の価値があります。

こんな感じ↓



映画公式サイト
チェ 28歳の革命

オマー・シャリフのゲバラは似せようって気すらなさげだった(笑)

私はシンシティの怪しいデル・トロも好きなんですがこっちにも拍手。
デル・トロはゲバラを敬愛しているそうで、この映画の企画を持ちかけたのも
彼だそうです。
デル・トロえらい!




ただ、海外でのゲバラ認識度との温度差のせいか、
ゲバラとその時代の前知識なしに見るといささかわかりにくいかもしれないので
出来ればゲバラになる前の若き青年エルネスト時代、南米大陸横断をした
「モーターサイクルダイアリーズ」を見てからご覧になるといいかもしれません。

主演のガエル・ベルナルは似ている上、カストロやゲバラをとても敬愛し
過去、ドキュメンタリードラマでゲバラを演じた時(これ↓)



カストロを悪く見せるような編集になされたと大激怒したそうです。



あと、「ぜんぶ、フィデルのせい」もぜひ(これはゲバラ達は出ませんが、フランスの幼い女の子の
家族に起こった出来事、という視点からキューバ革命を描いていてわかりやすいです)




私のゲバラ漫画はまだ出てないので残念です。
ゲバラ本人も生涯も本当にドラマチックで魅力に溢れています。
この映画をきっかけにたくさん出ている書籍や映画、映像などご覧になると
落ち込んだ時、苦しい時、きっと励まされるのでは。

ゲバラサイトの方も良かったらお立ち寄り下さい。
少しは基礎知識と映画などのゲバラものについてご案内出来るかと思います。

画像↓をクリックすると行けます。



「28歳の革命」はちょうどこのへん。

ぜひ、ご覧になってください。
特に後編の「別れの手紙」は原文を読むだけでも涙が止まらなくなります。
デル・トロは特にこの最後の時期がよく似てるかも...

ゲバラがキューバを去る時、カストロに宛てた
『別れの手紙』よりほんの一部


僕がいつか、どこか異国の空の下で
最後のときを迎えたなら
僕の想いはきっと君とキューバ人民のもとへ飛ぶだろう。

勝利に向かって常に前進せよ。
勝利か死か。

革命的情熱をもって君を抱きしめる。

チェ



モーターサイクルダイアリーズでの
駆け抜ける若いゲバラがダブって泣けてきます。
たった28歳の若者達が命賭けで情熱を傾けた奇跡の革命。
彼が殺された39歳の年ですら自分は何やってたっけ、と改めて思います。
若者の情熱と青春の物語。
今、年老いたフィデルがどんな気持ちでそれを思い返してるんだろうな。
彼はゲバラの隠されていた遺骨が発見された時
出迎えにきた、と呼びかけました。
娘アレイダさんにも会えました。
奥さんのアレイダさんも沈黙を破って手記を初めて出した。

ゲバラの革命は今も終わらず続いているんでしょうね。
いろんな世界中の人々に愛されながら。



                                   


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