今日のブルー
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2008年05月18日(日) アレイダさんのこと



ゲバラの娘さんのアレイダさんにお会いしてきました。
ハグして頂いてとても暖かい印象でした。
しかし、講演のスピーチになるととても力強く、スペイン語なんて
わからないんですが、根本的な事はきちんと伝わって来るものでした。
その表情の豊かさにいつかフィルムで見たチェ・ゲバラの姿を見た思いです。
キューバや世界の医療をメインにお話されたのですが少し、ゲバラの娘としての
ご自分を語られたのが印象的でした。


『自分はゲバラという特別な人の子供ではあるけれど、私自身は特別な人間ではありません、
むしろ私はキューバの子供です』


この言葉に、家族というより自立した人間を感じました。
ゲバラの娘、ではなく同じ医療の道を行く
(お父上も最初医者でしたし、キューバの医療は世界的に優れたものがあります)
人間として同じように歩いて行く事を決めた人なんだろうなと。
7歳で亡くなったお父上の想い出なんてほとんどなかったのかもしれません。
しかし、彼女の瞳にはお父上と同じ意思の強さがありました。
はっきりした発音で話されては、耳を傾ける私達を見ておられました。
時には朗らかに、時には怒りを以て。

きっと生前のチェ・ゲバラもこんな風に確固たる意思を持った瞳で
人々に語りかけていたのかもしれません。
チェを本当に殺す事は誰にも出来なかったんだなと感慨深かった講演でした。


そして、広島へ行かれたアレイダさんは同じく訪れた父やカストロの事より
原爆で亡くなった人々の事を思っていたと言われました。
日本はかつて戦争という過ちを犯しましたが、それが原爆の正当化になってはいけないとも。
人として、とても嬉しく感じました。

そして、中国のチベットやミャンマーの事に怒りを覚えつつも、大地震の今
救助隊を日本が派遣した事を誇らしく思います。
大国のエゴは憎むべきだけどいつもその犠牲になるのは人民です。
アメリカも中国もどこも。


帰りに『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』という映画を見て何度も
アレイダさんの顔がダブって仕方なかったです。
素晴らしい人にリアルタイムで会え、興奮して知恵熱が出ました......
うう(ーー;








追記
ちなみに去年の今頃トレントがツアーやインタビューで言ってた事
アレイダさんの言う事とほぼ近かったです。
自己批判してたアメリカ人のトレント、改めて信頼。
アメリカの経済制裁とかアレイダさんは怒ってた。
やってる立場とやられてる立場の人間がどちらも同じ事言ってるわけです。
世界はとてつもなくでかくて複雑で自分なんてちっぽけだなあって
毎度ながら興奮しつつヘコんでもみたり(笑)




                                   


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