日記っぽいモノ。

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“一人になる”という恐怖(藤香)
2003年01月15日(水)

朝起きたら私は一人になっていたわ。
実際は私の勘違いだったのだけれど、その時はそう思ってしまったのよね。


今迄聞こえていた他の人格の声が全く聞こえなくて、昨日思い出した記憶も再び甦り、パニックに…。
泣いて騒いで、家族に迷惑を掛けまくってしまったわ。

結局泣きながらふて寝…。
眠りにつく迄、ネット上の、本物かどうかも判らない『解離性同一性障害』の方の、一晩にして何十人何百人居た人格が統合されたという話を幾つも思い出し、もしかしたら…と考え始めていたわ。


体が眠りについた後、私は意識下で、解離障壁の薄い所を覗いたり、行ける所は全て、何度も駆け回って私以外の人格を探しまわったのだけれど、誰にも会えなかった…更に不安が募っていったわ。


結局お昼頃、負んぶ紐で【赤ちゃん】を背負った【柊一】を先頭に、私の行かれない所から、皆がゾロゾロと出てきたのよ。

「何処に行っていたのよ!!」と殴りかかる私に対し、【柊一】は全部かわしながら、あっけらかんとした様子で「散歩。」と答えたの。

ついでに「藤香は最近落ち着いてたみたいだから大丈夫だと思って…今度は一緒に行こうな。」と。


…私の心配と恐怖の意味は何処へ?



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無し。


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