今日はカウンセリングだった。

≪病院≫の事とか≪託児所≫の事とかを話したけど、カウンセラーは驚いたり不思議がったりしなくて、当たり前の事のように言っていた。

お母ちゃんのカウンセラーも同じで、更に、人によって形は様々だけど、治療が進んでくると意識下にそういうものができたり、人格同士が協力して役割分担をしたりって事はあると言ってたそうだ。


今日はカウンセリング中に初めて交代をした。

カウンセラーが、【柊一】が【なお】を出せない理由について詳しく聞いてきたんだけど、俺はだいたいの事しか話せなかった。

【柊一】の声が聞こえたと報告し、【柊一】がよかったら交代をして話をすると言っていると伝えた。

そうしたら、これから家に帰るまで困ったりしないかと念を押され、それから【柊一】と交代した。

話の内容は俺も中から聞いてたけど、難しくて理解できなかった。
カウンセラーも理解できなかったらしく、【柊一】は一度言った事をわかりやすく説明しなおしていた。

【柊一】の威圧感は家族の言う通り凄いらしく、カウンセラーは俺と話す時と違って、【柊一】に対しては敬語を使っていた。

同じ体なのに…。

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