久しぶりに轆轤で数物を挽きました。
寸法が決まっている物ですから、 トンボを当てながら丁寧に挽くの ですが、すぐに飽きてしまいます。 そこをぐっとこらえて職人仕事に 徹するのは良い精神の鍛錬になり ます。が、やはり千々に気持ちは 波立っていますから、それが轆轤目に出てしまいます。 若い頃はそれが嫌で一生懸命そうならないように心が けたものですが、最近はそういった気持ちの波立ちも まあいいじゃないかと思えるようになり、余程にはみ 出さない限り許容しています。でもやはり、書道に例 えれば楷書ですから、心持ちはいささか窮屈です。
ちょっとストレスがたまったので、明日は草書の 轆轤を挽いて気を晴らそうと思います。
このあと裏を削って持ち手をつけ、 コーヒーーカップになります。
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