陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2012年07月03日(火)      ろくろ

久しぶりに轆轤で数物を挽きました。

 寸法が決まっている物ですから、
 トンボを当てながら丁寧に挽くの
 ですが、すぐに飽きてしまいます。
 そこをぐっとこらえて職人仕事に
 徹するのは良い精神の鍛錬になり
 ます。が、やはり千々に気持ちは
波立っていますから、それが轆轤目に出てしまいます。
若い頃はそれが嫌で一生懸命そうならないように心が
けたものですが、最近はそういった気持ちの波立ちも
まあいいじゃないかと思えるようになり、余程にはみ
出さない限り許容しています。でもやはり、書道に例
えれば楷書ですから、心持ちはいささか窮屈です。

ちょっとストレスがたまったので、明日は草書の
轆轤を挽いて気を晴らそうと思います。

このあと裏を削って持ち手をつけ、
コーヒーーカップになります。





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