FM横浜のモーニングステップスの本のコーナーで 『文人悪食』 という本を紹介していて、文筆家には たいそう悪食な人が多かったということを面白く聞き、 悪食なら儂だって負けんぞと妙な意地が湧きました。
何度もこの日報で書いてきました が、私は冷めたものや、ふやけた ものや、しけたものが大好きです。 例えば昨日の晩御飯の残り物など は翌日喜んで食べますし、湿気た 海苔は大好物です。のびた麺類 は言うに及ばず、寿司の残り物は味噌汁に入れて食べ るのが何よりの楽しみです。天ぷらなどは揚げ置きで しんなりしたものが好物ですし、一晩寝かせた焼きソバ をパンに挟んで食べるのは無上の幸福です。とは言え、 できたてのものの温かさや、新鮮なものの美味しさも 理解した上でのことですし、自分では別に悪い嗜好で はないと思っています。いっそ無駄が無くてよろしか ろうと思うのですが、豊かさに慣れきった人間達は まだ食べられるものをどんどん捨ててしまい、なんと 勿体無いことよと、嘆かわしく思います。
生きることは他の生き物の命をいただくことですから、 あだやおろそかに使い捨てぬよう、隅々まできれいに 食べるように心がけたいものです。
昨夜の残りのポテトチップとナッツ しんなりとして食べごろです。これを 書きながらすっかり平らげました。
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