陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2012年06月22日(金)      あくじき

FM横浜のモーニングステップスの本のコーナーで
『文人悪食』 という本を紹介していて、文筆家には
たいそう悪食な人が多かったということを面白く聞き、
悪食なら儂だって負けんぞと妙な意地が湧きました。

 何度もこの日報で書いてきました
 が、私は冷めたものや、ふやけた
 ものや、しけたものが大好きです。
 例えば昨日の晩御飯の残り物など
 は翌日喜んで食べますし、湿気た
 海苔は大好物です。のびた麺類
は言うに及ばず、寿司の残り物は味噌汁に入れて食べ
るのが何よりの楽しみです。天ぷらなどは揚げ置きで
しんなりしたものが好物ですし、一晩寝かせた焼きソバ
をパンに挟んで食べるのは無上の幸福です。とは言え、
できたてのものの温かさや、新鮮なものの美味しさも
理解した上でのことですし、自分では別に悪い嗜好で
はないと思っています。いっそ無駄が無くてよろしか
ろうと思うのですが、豊かさに慣れきった人間達は
まだ食べられるものをどんどん捨ててしまい、なんと
勿体無いことよと、嘆かわしく思います。

生きることは他の生き物の命をいただくことですから、
あだやおろそかに使い捨てぬよう、隅々まできれいに
食べるように心がけたいものです。

昨夜の残りのポテトチップとナッツ
しんなりとして食べごろです。これを
書きながらすっかり平らげました。





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