腰を慮ってロクロ仕事も可能な限り 座らずにしています。例えば今日は 削り仕事でしたので、作業台の上に ロクロを持ち上げて据え、立ったま ま仕事をしました。更に今日は数が 多くなかったのでモーターは使わず 手廻しで削りました。ザマミロ東電。 立ち仕事は膝に負担がかかりますが、 腰が痛まずとても楽です。電気を使わない仕事は静か で、所謂テクノストレスも無く気持ちの良い作業です。 しかし、数が多く急ぐ場合は能率が優先し、こんな悠長 なことはしていられません。
ほんの少し前まで焼物工房のロクロ場は人力で、静かに 仕事が進んでいました。益子の浜田庄司さんの仕事場も 京都の河井寛次郎さんのロクロ場も木でできた実に落ち 着いた工房です。今では記念館になってしまって仕事は 見ることができませんが、往時を偲ぶことはできます。 でも、そのころの手ロクロは床面とほぼ平らにしつらえら れていて、胡坐をかいて挽くようになっています。皆さん 腰を痛めたであろうなあと大先達たちの仕事ぶりを想像 しつつ、自分の怠けっぷりを反省するでもなく今宵の晩酌 の肴のことばかり考えてやるだけの仕事は済ませました。
さて陽は伸びましたが、定時(5:00)も過ぎたことですし、 仕舞うとしましょう。今日は頂き物の新潟銘酒があります ので、きゅーっと冷やでやりますかー。
いまだお仕事中の皆々様にはご免蒙りまして、 お先に失礼いたします。 あ、おつかれさまでした。(17:45)
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