陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2010年10月21日(木)      やーん

古い水道管を解体すると、継ぎ手のネジ部分に繊維状の
防水シールがしてあることが良くあります。前々から気に
なっていたので詳しい方に伺ったところ、一昔前はプラス
チックのシールテープではなく、麻の繊維を使って防水を
したのだそうで、糸という意味の英語から 『Yarn』ヤーン
といったそうです。更に昔は木管の水道などもあり、継ぎ
手には皆このヤーンが使われていたそうです。繊維が水
を含んで膨張し、水が漏れなくなるそうで先人の知恵には
驚くばかりです。

最近はデパートでもサービスエリアでも手をかざせば水が
出る自動吐水が当たり前になっていますが、アナログ人間
には釈然としない気持ちが残ります。自動ドア、自動階段
(エスカレーター) 自動照明、自動水道と・・・人が自分の
意思で主体的に操作しない世の中は便利ですが疑問です。
人がどんどん盆暗になってしまうようでちと心配です。

 裏庭の柿の実が色付いてきました。
 雨降りですが気温が涼しく、気持ち
 が落ち着きます。あれほどに暑かっ
 た夏も今では語り草に、秋の風情は
 良いもんです。季節の変わり目です、
 どうぞ皆様ご自愛のほど。

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