陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2010年08月02日(月)      のむかむ

 食べるラー油なるものが巷で流行っ
 ているらしいですが、辛い物が苦手
 な私は一向興味は湧きません。が、
 その発想に感心します。常々ラー油
 の瓶に残るスパイスが勿体ねぇなぁ
 と思っていましたので、それを食べ
きることができる 『食べラー油』 は残材の出ない質実
剛健な食品と言えるでしょう。 無駄が無くて良いです。

その昔、飲むヨーグルトが出たときに、その手軽さと美味
しさにしょっちゅう飲んでいました。特にヤスダヨーグルト
は気に入って今でもたまに飲んでいます。が・・・ 飲む
ヨーグルトが大衆に認知されるにつれてヨーグルトと一口
に言うと元よりの半固形のものか、飲むタイプの流動形
のものかを推し量りにくくなりました。そこで我が家では
区別すべく、従来の硬いタイプのものは 『噛むヨーグル
ト』 と呼ぶようにしました。例えば私が女房に 「ヨーグル
トある?」 と聞くと、「どっち?」 と聞かれ、「今日は噛む
方が食べたい」 といった具合で会話が進行します。

食べるラー油も認知度が拡張するにつれ、この問題は
避けて通れますまい。その時はやはり、飲む噛むで分類
するのが宜しかろうと思います。例えば餃子を食べるとき
に 「ラー油ちょうだい」 と言うと、「どっちの?」 と問い返
され 「飲むほうにして」 なんていう具合になるでしょう。
さらには食べるなどと言うあいまいな表現は止めて、噛む
ラー油というのがいいのではと思います。更に更に長い
名前は約すのが基本ですから 『のむラー』 『かむラー』
と短縮されてお茶の間に浸透していくのが自然と思います。

さあ、あなたは飲む派、噛む派、どちらですかな?

京都・清水のうどん屋で買った食べるラー油




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