2日の日に書初めを兼ねて年賀状をしたためました。 今年もお出しするのはご挨拶が叶わない遠方の方と、無沙汰 を詫びるべき方々優先順位上位30名様のみです。
賀詞は 『春風献上』 しゅんぷうけん じょう です。少々馴染みの薄い古風な 賀詞ですが字面もいいし、乱発気味の 謹賀・恭賀よりいっそ新鮮かなと思いま した。書いてみると実に筆の運びがよく、 四字目の上の字の画数が少ないせいか とてもまとまりがつきやすい熟語です。中でもこれは気に入った 一枚。春の字の左の払いが上手く宙を飛んで風に乗り、献上の 一画目の入りから中ほどの墨のかすれも心地よく、上の字は ぐいっと腰が入り、地に足の付いた着地が出来ました。 コウも自画自賛ならぬ自書自賛すると読まれる方には気障り ではありましょうけれど、それくらい良いものが書けたものだと 思うからでありまして、何卒お許しを願います。
さて、宛名は作品面を忖度せずに書きました。宛名書き終了後 この作品がどなたのところへ縁付いたかなと見てみると、茨城 に住んでいた頃、当時小学生でよく遊んでいたリッちゃんになり ました。良い方に縁付いたなあと勝手に思っています。この一枚 意外もきちんと心を込めて書きましたので、お届けする皆々様に 失礼はなかろうと存じます。比べてしまえば畢竟相対化されてし まいますが、どれも愛しい作品です。
巷では今日からお仕事というかたも多いと存じますが、失礼乍ら 陶房かまなりやは秋から暮にかけて忙しかった分、ちょっと長め の正月休みを過ごします。家に引き籠って、ぼんやりと過ごし、 七草くらいからゆる〜ゆると戻っていこうと思っています。
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