陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2009年03月31日(火)      卸し包丁

今月5日に新調した蕎麦包丁を卸しました。
最初は大きさに慣れず、駒板が上手く送れませんでしたが、一週間
使ってようやっと慣れてきました。まだまだ手に付いてはきませんが
じわじわと自分の道具になっていくことでしょう。

 秋から早生種の新蕎麦が北海道を皮切り
 に出回り、東北、北陸、北関東と南下し、
 東海、近畿、中部、四国、九州と在来種
 もこき混ぜて玄蕎麦が出揃い、冬場の風
 物 『寒晒し蕎麦』 も出て、春先の今頃
 は蕎麦が落ち着く良い頃です。
最近は冷蔵保存技術が進んで1年中良い粉が手に入ります。例えば
お寿司にするお米は新米ではないほうが美味しいということを聞いた
ことがありますが、お蕎麦も今時分くらいが落ち着いていて美味しい
ように感じます。陽気もよくなって、うららかな午後などは気の効いた
お蕎麦屋さんに陣取ってそば前のお酒を嗜み、細めの 『もり』 を
するすると手繰りたいものです。そんな蕎麦通の皆様、暖簾もなく、
看板もない隠れ家店ですが、手打ちそばと器が自慢の 『芋乃市場』
へお越しください。残念ながらお酒はお出ししていませんが、本日
3月最終日、お気入りの銘柄のお酒をぶら下げてきていただければ、
とっておきの盃をご用意いたしましょうほどに。

横浜とは言え、鶯も鳴く里山のたたずまい、憩い度は満点と存じます。




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