陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2009年03月09日(月)      P E T 

ペットは 『愛玩動物』 と訳されます。動物を愛するのは悪いこと
とは思いませんが、昨今の飼い主の溺愛ぶりと人間本位の玩具化
には閉口せざるを得ません。特に犬の飼い方には疑問を感じます。

 犬は元来、牧畜の補助や、狩猟の手助け
 をして野を走り回る快活な生活を好みます。
 しかしながら今時の犬は人の家に閉じ込め
 られ、粒々の飼料ばかりを与えられ、あま
 つさえ服まで着せられて可愛そうなことこの
 上ない有様です。そういった 『バカイヌシ』
たちに聞いてみるとやれ 「癒される」の「気持ちをわかってくれる」
のと、都合の良いことばかりを言っているのが阿呆らしくてなりま
せん。犬は飼主が喜ぶことをしようとする性質があるので飼主が
おバカでもけなげに迎合して振舞う傾向があります。勢い食べ過ぎ
てしまったり、排泄を我慢したり、中にはストレスで胃潰瘍になる
ものまでいます。見方を変えればこのような飼い方は愛のある
飼育ではなく、いっそ 虐待 でしょう。

飼い主さんたちの多くが言葉も通じない動物を 『家族』 だなどと
言いますが、家族と同等の存在を虐待していることに気づかない
のは滑稽です。人の幸せと畜類の幸せは同等ではなく、利害の
一致を上手に構築して、接点のある部分で共有するのが本義で
しょう。動物を玩具にして、自分だけ癒されているような飼い方
はぜひとも猛省し、改めてほしいものです。




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