ペットは 『愛玩動物』 と訳されます。動物を愛するのは悪いこと とは思いませんが、昨今の飼い主の溺愛ぶりと人間本位の玩具化 には閉口せざるを得ません。特に犬の飼い方には疑問を感じます。
犬は元来、牧畜の補助や、狩猟の手助け をして野を走り回る快活な生活を好みます。 しかしながら今時の犬は人の家に閉じ込め られ、粒々の飼料ばかりを与えられ、あま つさえ服まで着せられて可愛そうなことこの 上ない有様です。そういった 『バカイヌシ』 たちに聞いてみるとやれ 「癒される」の「気持ちをわかってくれる」 のと、都合の良いことばかりを言っているのが阿呆らしくてなりま せん。犬は飼主が喜ぶことをしようとする性質があるので飼主が おバカでもけなげに迎合して振舞う傾向があります。勢い食べ過ぎ てしまったり、排泄を我慢したり、中にはストレスで胃潰瘍になる ものまでいます。見方を変えればこのような飼い方は愛のある 飼育ではなく、いっそ 虐待 でしょう。
飼い主さんたちの多くが言葉も通じない動物を 『家族』 だなどと 言いますが、家族と同等の存在を虐待していることに気づかない のは滑稽です。人の幸せと畜類の幸せは同等ではなく、利害の 一致を上手に構築して、接点のある部分で共有するのが本義で しょう。動物を玩具にして、自分だけ癒されているような飼い方 はぜひとも猛省し、改めてほしいものです。
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