贔屓の小説家 山本兼一さんが直木賞を受賞しました。 戦国の大名とその周囲の人を熱く書いた小説が多い山本氏は 作中人物の情を描く細やかさも持ち合わせる筆力の持ち主です。
受賞作 『利休にたずねよ』 も戦国もの。 実はまだ読んでいません・・・去年の秋 でしたか書店で見つけ、欲しいと思いつ つ、手元が心細く、そのうちに買うべぇと 後回しになっておりました。すぐにも求 めて読みたいところですが、受賞の報が 出てすぐに書店へ行くのは癪ですから、 少しほとぼりが冷めてから買いましょう。
山本氏の作品では信長の周辺の人物を書いたものが好きです。 『白鷹伝』 『火天の城』 は信長の鷹匠と安土城を建てた大工を 書いた物語ですが、とても面白く読みました。どちらも骨太な 長編ですが、ぐいぐい読める上作です。時代小説を書く作家が 直木賞を取るのは乙川優三郎さん以来だと思いますが、時代物 好きには、とても嬉しいニュースでありました。
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