陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2009年01月15日(木)      直木賞

贔屓の小説家 山本兼一さんが直木賞を受賞しました。
戦国の大名とその周囲の人を熱く書いた小説が多い山本氏は
作中人物の情を描く細やかさも持ち合わせる筆力の持ち主です。 

 受賞作 『利休にたずねよ』 も戦国もの。
 実はまだ読んでいません・・・去年の秋
 でしたか書店で見つけ、欲しいと思いつ
 つ、手元が心細く、そのうちに買うべぇと
 後回しになっておりました。すぐにも求
 めて読みたいところですが、受賞の報が
 出てすぐに書店へ行くのは癪ですから、
 少しほとぼりが冷めてから買いましょう。

山本氏の作品では信長の周辺の人物を書いたものが好きです。
『白鷹伝』 『火天の城』 は信長の鷹匠と安土城を建てた大工を
書いた物語ですが、とても面白く読みました。どちらも骨太な
長編ですが、ぐいぐい読める上作です。時代小説を書く作家が
直木賞を取るのは乙川優三郎さん以来だと思いますが、時代物
好きには、とても嬉しいニュースでありました。




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