昨夜は夫婦連れ立って鷺沼よしみやさんで催された 『そば と酒を楽しむ会』 に参加してきました。夜に、それも二人で、 電車バスで出かけるなどということは頗る稀なことですが、 上等なお酒とおそばの会と聞いては矢も盾もたまらず不得手 な公共交通機関に乗り継いで夜の鷺沼にでばりました。
お酒は知る人ぞ知る新潟の名醸蔵青木 酒造の銘酒 『鶴齢』 です。この辺りで この銘柄を扱っている酒販店は皆無に 等しいですが、気の効いた居酒屋に行く とたまさか見かけます。昨夜の会ではそ の槽絞り純米大吟醸で乾杯をし、酒蔵の 社長の直々の解説付きで、純米吟醸・特別純米の一昨年もの、 昨年もの、今年のものがラインナップされ、さらには濁り酒、 本醸造タイプ原酒、米糀仕込みの梅酒が色を沿え、それら全て 生の状態で呑み放題という酒好きには唸らずにはいられない もてなしっぷりでした。そこにお蕎麦屋さんの酒肴が豊富に 献立され、極めつけは大塚さんの手打ち蕎麦が有名産地の粉 をとりどり3種類、北海道、福島、福井と打ち分けられ、その日 にとったつゆと、寝かせて熟成したつゆで楽しめるという趣向。
いや〜、極楽でした。同席させて頂いた方もご近所のご常連 さん達で、気さくで楽しい方ばかり、リラックスして話も弾み、 大笑いでした。安酒党の私には少々身の丈を越える上等な酒 ばかりで尚且つ生原酒だったので濃かったですがそこはそれ 酒のプロは行き届いたもので、蔵の井戸からとった酒の仕込 み水を各テーブルに用意してあり、お酒が喉に絡んだらその 清涼な水で口を直し、次のお酒が味わえるという実に行き届 いた席でした。お酒は新潟のものをこよなく好む私にはこの 会はまったく至福でありました。昨今日本酒のブームは去り、 お蔵の皆様のご苦労はいかばかりかと思うものですが、お酒 好きとしてささやかながら応援をさせていただきます。
がんばれ青木酒造、きたる我が家のお正月、 年初めのお酒は 『鶴齢』 で寿がせていただきますぞー。
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