私の版画が資料として掲載された日本妖怪大百科の4巻が 発売になりました。早速一冊購入してきました。まあそれほど 重要な使われ方はしちゃあいめぇと高をくくって頁を繰ってみ ると、いやいやどうして結構大きく掲載されていて驚きました。
今号は神のような妖怪と七福神の特集。 その8頁にシンボリズム研究家岩倉ミケさん の 『宝船は無人だった』 という一文があ ります。宝船の起源と変遷を端的に纏めた とても知的でキレの良い文章。そこに私の 逆さ宝船の版画がビッと掲載されていて、 恥ずかしいやら嬉しいやら、さらに名前と サイトのアドレスまで載せてくださっていて、 恐縮至極です。随分前に摺った版画ですがこういった形で ひのめをあびて果報の上にも果報です。
岩倉ミケさんの文章に拠れば当初宝船は空舟で描かれ、良い物 だけでなく悪いものを流す役割も持っていたのであるとか、段々と 米俵や小判等の宝が載り、七福神が乗り、といった変遷が繰り返 されていったようで、その格納庫的シンボルは幸福希求の心情の 象徴として日本人の心象に根付いているとの分析。う〜ん、得心。
日本妖怪大百科は薄手の小冊子ながら、妖怪を多方面から見つめ、 知的に、且つ遊び心を織り交ぜて一冊一冊丹念に編まれています。 今後の刊行にも期待ができます。拙い版画ながら採用して下さった 講談社コミッククリエイトの皆々様、ありがとうございました。 そして日報読者の皆様、どうぞ日本妖怪大百科第4巻を書店で手 にとって見てください。今号は巻末に夢見宝船のお札付ですぞ。 来年の初夢はきっと縁起の良いものをご覧いただけますぞ〜。
講談社 http://shop.kodansha.jp/bc/magazines/yokai/
岩倉ミケさんのサイト http://mk-iwakura.petit.cc/
|