陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2007年12月25日(火)      宝 船

私の版画が資料として掲載された日本妖怪大百科の4巻が
発売になりました。早速一冊購入してきました。まあそれほど
重要な使われ方はしちゃあいめぇと高をくくって頁を繰ってみ
ると、いやいやどうして結構大きく掲載されていて驚きました。

 今号は神のような妖怪と七福神の特集。
 その8頁にシンボリズム研究家岩倉ミケさん
 の 『宝船は無人だった』 という一文があ
 ります。宝船の起源と変遷を端的に纏めた
 とても知的でキレの良い文章。そこに私の
 逆さ宝船の版画がビッと掲載されていて、
 恥ずかしいやら嬉しいやら、さらに名前と
 サイトのアドレスまで載せてくださっていて、
恐縮至極です。随分前に摺った版画ですがこういった形で
ひのめをあびて果報の上にも果報です。

岩倉ミケさんの文章に拠れば当初宝船は空舟で描かれ、良い物
だけでなく悪いものを流す役割も持っていたのであるとか、段々と
米俵や小判等の宝が載り、七福神が乗り、といった変遷が繰り返
されていったようで、その格納庫的シンボルは幸福希求の心情の
象徴として日本人の心象に根付いているとの分析。う〜ん、得心。

日本妖怪大百科は薄手の小冊子ながら、妖怪を多方面から見つめ、
知的に、且つ遊び心を織り交ぜて一冊一冊丹念に編まれています。
今後の刊行にも期待ができます。拙い版画ながら採用して下さった
講談社コミッククリエイトの皆々様、ありがとうございました。
そして日報読者の皆様、どうぞ日本妖怪大百科第4巻を書店で手
にとって見てください。今号は巻末に夢見宝船のお札付ですぞ。
来年の初夢はきっと縁起の良いものをご覧いただけますぞ〜。

講談社 http://shop.kodansha.jp/bc/magazines/yokai/

岩倉ミケさんのサイト http://mk-iwakura.petit.cc/





 < 過 去  目 次  未 来 >


陶 房 日 報