金曜ロードショーでやっていたので、つい、観ちゃいました。 『ALWAYS・三丁目の夕日』 良い映画だな、と、思いました。
昭和30年代後半生まれで、ガキの時分か ら拗ねていた私はあの時代を回顧するのが 嫌いです。然し乍ら案外面白くこの映画を 見ることができたのも、映画の設定に近い 時代に東京の町で暮らしたことがあるからで しょう。いかんせん、出演者たちが小綺麗で 垢抜けているのが気障りでしたが、上手く演 じていたと思います。今はもうすっかり変わっ た昭和33年の東京の町を描くのにCGを使い、シネコンという ハイテク劇場でそれを見、インターネットのサイトに感想を 書いたり、家庭の大画面テレビでメイキングのDVDを見る時代 になっても、東京にはあの頃と変わらぬ夕日があるはずです。 それを懐かしむだけならあの頃の映像を紐解けば良いわけで、 あえて映画にまとめたのは、あの時代の横丁にあふれていた 『人情味』 を思い出そうよというメッセージでありましょう。 映画の中では小さな事件を大げさに描きながらも一人一人の 心の有りようを丁寧に描きます。オーバーアクトな演技も目が 慣れれば漫画である原作とのギャップも気にならなくなります。
江戸も明治も大正もそして昭和も、否応なく風化していきます。 あの時代に戻ることはできません。でも、江戸の心意気を、明治 大正の気骨を、そして昭和の根性を、日本人として忘れないよう にしたいものです。 ちーっと続編が楽しみであります。
|