陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2006年03月21日(火)      AEGIS

映画『亡国のイージス』を鑑賞しました。
映画自体は可も不可も無いデキで、特に心に残るものではありませんでした
が、海上自衛隊の最新鋭護衛艦『イージス艦』の細部が描かれていて、その
部分にたいそう興味を覚え、食い入るように見てしまいました。
実際、セットでの撮影部分が多く、まさかに実物でのロケは多くはありませ
んでしたが、CG等も多用した迫力の戦闘映像は、戦闘艦であるイージス艦の
武器としての脅威と、その艦が自衛隊の物であるというリアリティーを描い
て、見るものを圧倒する迫力でありました。

 イージスとはギリシャ神話に出てくる無敵の『盾』の
 ことで、その名を冠したイージスシステムは、まさに
 360°の目を持つ戦闘システムといえましょう。戦艦や
 空母のような大型艦船ではありませんが、秀でた索敵
 能力と駿足の機動力に加え、垂直発射装置などの火力
 は、敵にとっては大いなる脅威でしょう・・・

戦争には断固反対ですし兵器マニアでもありませんが、機能を重視した船舶
としてのイージス艦の性能と、専守防衛を遵守する上での自衛隊の、それこ
そ『盾』としての配備に否応無く興味を感じずにいられません・・・
防衛としての軍備に反対はしませんし、力なき正義が無力であることも概ね
理解できます。が、ひとたび間違った使い方をすれば、虐殺道具に変わりう
る兵器であることも忘れてはならないでしょう。今現在、海上自衛隊には
『こんごう』はじめ4隻のイージス艦があります。2005年にはひとまわり大型
の『あたご』が進水式を済ませました。さらに今後、あたごクラスをもう1隻
建造予定であるそうです・・・

強い武器を持つ優秀な自衛隊があることに安心感を感じないでもありません
が、一見平和な日本で、最新鋭の兵器は作られ、着々と配備されている事実
に暗澹とした恐怖をも感じます。長い歴史を振り返れば人はいつも同じよう
な間違いを繰り返してきました。戦後60年の平和も、実は危うい地盤の上に
乗っているようにも思います。強い武器を持った今こそ、抑制の心を厳にし
たいものだと強く感じます。



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