d a y s*
photo & text by tomoko
* 2006年10月07日(土) |
F1・日本GP予選 |
昨日はいかにも鈴鹿へ向かいます、といった風体の人々を名古屋駅コンコースで見かけました。毎年目につくのはフェラーリのフラッグやキャップなのですが(赤だと目がいきやすいし)、昨日はマクラーレンファンかな? って感じの人もちょこちょこみました。そういえば数年前、太閤口(新幹線口)方面でチーム関係者がゾロゾロ歩いているのを見たっけ。
昨日はお昼頃までの雨の後、夕方からは強風が吹き、雲がすっきり流れた夜空には綺麗な中秋の月が浮かんでいました。明けた本日は気持ちいい秋空が広がりました。雨が降るか、夏のような晴天になるか。毎年日本GPは両極端だ(笑)。
鈴鹿サーキット。1周5.807km×53周=307.573km。
8の字立体交差の細長いこのコースは端と端とで気温・天候が異なることも多々あります。バックストレートに続く長く緩やかな恐怖の130R、そのエンドに待ち構えるシケイン。高・低速差が激しい上に細かなコーナーも織り込まれたテクニカルサーキット。ここはホンダ所有のサーキットでもあります。シーズン終盤だからってことがあるにせよ、毎回白熱したレースを展開してくれる場所なので、今年が最後とは思いたくないですね。せめて富士(モータースピードウェイ/こっちはトヨタのサーキット)との交互開催になって欲しいと思っています。……そういや昔、英田(岡山)でもF1やってたね。
鈴鹿も午前中は風が強かったようですが、午後からは落ち着いたみたいですね。空が綺麗に澄んでいて、ああこの空気の中をパーンて切り裂くみたいなエグゾーストが響き渡ってんだなー……なんて思っていたらいても立ってもいられず、家を飛び出して鈴鹿を目指したくなりました(笑)。車があったら絶対行っちゃっただろうなあ。んでひとりで観覧車乗り続けるんだ……(身内ネタ)。
【 Q1 】
・左近、ヘアピンにて痛恨の自爆。オンボードカメラでのスピンの瞬間を見た時、ステアリングが勝手に暴れてる(笑)ように見えたのでトラブルなのかなーって思ったら、単純に単独スピンとのこと。マシンを下りて、ヘルメットをかぶったまま土手で体育座りしている姿が哀れでした。
・キミが危なかった。15位でギリギリQ2へ。またしてもスピードに乗り切れてない感があったけどあれは重タンだからなのかタイヤがユーズドだからなのか。いや、交換はしてた……か? 去年の鈴鹿ウィナーにも関わらず画面上に出てくることがホント、少ないんで(いつも少ないけど)、どんな状態で走ってるのか解らんのよね。
【 Q2 】
・キミが伸びません。重いせいだけじゃないなこりゃ。タイヤか。タイヤなのか。→結果、Q3進出ならず。デ・ラ・ロサもダメだったマクラーレン、中盤に沈んでしまいました。
・鈴鹿が得意ですドライバーの1人であるバリチェロもなんだか上がってきません。バトンが頑張ってるのにどうした! って思ってたらTカーだそうで。なんかあったんだ。それでも最後のアタックで10位に飛び込んでQ3へ。がんばった。
・前回中国ではポテンシャルを披露出来なかったトヨタの新パッケージが元気。えらい底力&安定を感じます。しかも速い。このチームの2人は2人して鈴鹿が得意ですドライバーだし、こりゃ楽しみです。特にラルフは毎回おおっ! て思わせてくれるしね。
・ルノー陣苦戦気味。開幕当初の絶対的な安定感がここ数戦で揺らいでみえる。
【 Q3 】
・ピット出口でアタックスタートを待つマシンからは、ゆらゆらと立ちのぼる何かが見えた気がします。フェラーリ2台が縦列に。その横に鼻を突っ込むように待ち構えるルノーの2台。フェラーリの後ろにトヨタ2台。みんなやる気満々ですな。
って、ここでメモが途切れました。おしまい。
フロントにフェラーリ、セカンドローにトヨタ、3列目がルノー、4列目がホンダと、グリッドはチーム2台ずつで綺麗に分かれる結果でした。2列目にトヨタ2台ってのが異彩(失礼な)。記者会見ではシューマッハ兄弟にはさまれるマッサ、ってのが絵的に不思議でした。今年も兄弟バトルが見られそうですね。最後になるかもしれないからしっかり見届けなくっちゃ。これまでミハエル同様、後方スタートでも強さを感じさせてきたアロンソも、今回はオープニングラップからのポジションアップを狙うのは難しいかもしれません。そう感じさせるほど今回のトヨタのマシンに力を感じました。……ただ明日、また天気が崩れるようだとどうなるか解らないですね。せっかくだからトヨタ勢にもいい走り見せてもらいたいなぁ。あと、もう1人の鈴鹿が得意ですドライバー、琢磨にもね。
以下、ちょっと違う方面からの呟きごと。
『セカンドドライバーがスローダウンしたり、ブロックしたりするのは見たくない。それは残念なことであり、受け入れがたいことだ。数年前には我々も同様のことをしていた。確か普通のセッションだったと思う。しかし今は、それは受け入れがたいことだと我々は理解している。チームオーダーについては、論理的で公正なレベルのものと、望ましくないものとがあると、私は思うよ』
とは、日本GP前のロス・ブラウン(フェラーリ/テクニカルディレクター)のコメント。
だけど今日のマッサを見ていて、とりあえず自分とこのセカンドドライバーの指導しない? って気分になりましたけど?(笑)Q2だったかQ3の走り始め、マッサがアロンソを意識的にブロックしてるように見えたんだけどなー。押さえ込まれる形で走っていたアロンソは、無線を通して「動けねーだろこんにゃろー!!」って叫んでいたようです。彼が同じようなことしてペナルティくらったことを考えると、アロンソって素直に表現し過ぎるから分かりやすさで叩かれちゃうって部分もあるんじゃあないか。と思うのでした。可愛いものです(笑)。で、そうやってキャンキャン騒いでいるアロンソを見ると、「思いがけずドアを閉められた」とか「ワールドチャンピオンにふさわしくない」とか、セナのことでぶーぶー言ってた在りし日のミハエルを思い出したりもするのです。
人もその思いも、意図せず巡るものなのかもしれないね。