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2009年03月26日(木)   

「自分自身について、あるいは自分が欲すること、必要とすること、失望していることについて考えるのは、なるべくしないこと。自分についてはまったく、または、少なくとももてる時間の半分は、考えないこと」
(スーザン・ソンタグ 『良心の領界』 NTT出版)

若い読者へ、ということで巻頭に置かれていたアドバイスより。ソンタグ自身が自分自身に言い聞かせていることでもあるという。任意の瞬間にいったい何を考えているかについて少し意識的になってみれば、主に自分のことについてしか考えていないことに気づいて愕然とする。自分以外の誰かのことを自分のためでなく考えることはとても難しい。いったい何を考えればいいのか、まずそれを考える必要がある。


nadja. |mailblog